| フェラーリはコレクターに「NO」と言わねばならないのが辛い |
以前にラ・フェラーリ・アペルタを購入できなかったとしてフェラーリを訴えたプレストン・ヘン氏ですが、「今のお気に入りはアキュラNSXだ。この価格でこの性能が手に入るとは、今までに乗った車でベスト。フェラーリの何といったかな、あれはダメな車だ」とフェラーリへの憎しみたっぷりに公言。
しかも「可愛さ余って憎さ100倍」なのか、すでに所有しているクーペ版ラ・フェラーリのドアが重すぎて「外に出られず」警察を呼ぶハメになったとし、フェラーリを「顧客重視の車ではない」と非難しています。
なおプレストン氏は元カーレーサーで、引退後はカーコレクターとしても有名。
上述のラ・フェラーリの他、「最も高価な自動車」とされるフェラーリ275GTB/Cも所有していますが、にもかかわらずラ・フェラーリ・アペルタの購入権が得られなかったようで、これがよほど腹立たしかったのでしょうね。
加えてラ・フェラーリ・アペルタの予約金として1億円の小切手をフェラーリCEO、セルジオ・マルキオンネ氏に送付したもののこれを拒絶されており、「買えると思い込んでいたのに買えなかった」という現実があるようです。
ラ・フェラーリを購入し、最も高価とされるクラシックフェラーリを保有していてもラ・フェラーリ・アペルタの購入権が得られないのにはちょっと驚き(つまりはもっとVIPな人のほうが圧倒的に多い)ではありますね。
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アメリカのコレクターがラ・フェラーリの購入件権を得られなかったことに腹を立てて訴訟を起こした件
アメリカのレーサーで、チューニングショップのオーナーでもありフェラーリのコレクターでもあるプレストン・ヘンさんが「フェラーリにラ・フェラーリ・アペルタの購入を拒絶された」ことに対して訴訟を展開。
プレストンさんは結構有名なコレクターとのことでフェラーリ275GTB/Cスペチアーレなど合計で100億円を超えるフェラーリを所蔵。
フェラーリCEO、セルジオ・マルキオンネ氏へ直接申込金として1億円以上の金額を送金したそうですが、それが拒絶された、とのこと。
第三者を通じてその理由を探ったところ、「フェラーリはプレストン氏がラ・フェラーリ・アペルタのオーナーに相応しくない」と判断したという情報を入手し、その判断によって氏の評判が貶められた、というのが訴訟の内容です。
なおそのダメージは金額にすると800万円ほど(意外と低い)としており、これをフェラーリに請求している形ですね。
なおこういった行動を起こすともうフェラーリの限定モデルを入手するのは難しくなるでしょうし、これで有名になればなるほど「恥の上塗り」をしてしまうのではと思いますが、100億円超のフェラーリを持っていてもラ・フェラーリ・アペルタは買えない(購入する権利を得られない)のか、と思うとちょっと驚きですね。
なお氏は「職業(エンジンスワップが主なチューニングショップの内容らしい)」が不適当と判断されたとしており、やはりフェラーリもそこを考慮したのかもしれません。