希少なネロ(ブラック)のフェラーリF50がオークションに登場。
349台生産されたうちの302台がロッソ・コルサ(レッド)、8台がロッソ・バルケッタ、そして31台がジアッロ・モデナ(イエロー)、4台がアルジェント・ニュルブルクリンク(シルバー)、4台がネロ・デイトナ。
つまりブラックはわずか4台しか存在しない、ということですね。
フェラーリF50は超スパルタン
フェラーリF50の生産は349台と少なく、先代に当たるF40に比べて外観が丸くなったにもかかわらず中身は超ハードに進化しており、エンツォ・フェラーリの息子、ルカ・ディ・モンテゼーモロ、ピニンファリーナ、ニキ・ラウダ等が関った結果、フェラーリのスペチアーレの中においてもかなりスパルタンなモデル。
F50は「公道を走るF1」という理念のもとに開発されていますが、カーボンモノコックにブッシュ類を介せずにそのままダイレクトにエンジンをマウントするという強烈な構造を持ちます(サスペンションもF1風のプッシュロッド)。
エンジンもF1由来の4.7リッター(F1用の3.5Lを拡大)V12で最高出力は513馬力、最高速度は時速325キロ。
振動やノイズがF40に比べても大きく、登場後は一部で非難を浴びたことでも有名ですね。
ルーフの取り外しは可能ですがサービス工場でないと着脱ができず(個人では無理。いったん外すと雨が降ってもすぐには装着できない)、F1のエンジンを積んでいるもののトランスミッションはマニュアルである等、とにかくハードルの高い車という印象があり、当時の新車価格5000魔円ということに加え、購入時には(日本だと)フェラーリを6台以上所有していること、という購入条件からも「すべての意味で」敷居の高い車です。
内装はやはり他のスペチアーレに比べてもスパルタン。
快適装備はほぼ無い、と言って良さそうですね。
走行距離はわずか3000キロ程度とのことで、完全にコレクションとして保管していたであろうことが想像され、ハードトップ、キャンバストップ、専用のバッグ3点セットは未使用のまま付属。
説明書、スペアキーなども完璧な状態で残されているようですね。
なお付属品はコンテナのようなものに収められていますが、当然これはF50には積めなさそうです。
その他各部の画像。
ポリカーボネート製と思われるウインドウも非常に美しい状態です。
F50のこういった詳細が公開されるのは珍しいですね。
なお落札価格は予想にて4億円に迫るとみられています。
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