ウラカンに積まれるデュアルクラッチは優秀だった
ランボルギーニ・ウラカンとアヴェンタドールSVJとの加速対決動画が公開に。
この2車にはずいぶん性能差があり、「そもそも勝負にならないんじゃないの」と思ったものの、動画を見るとその結果はかなり以外なものとなっています。
結論から言うと、「意外と変わらない」どころか、場合によってはウラカンが勝る部分も。※両方ともノーマル
ランボルギーニ・ウラカン、アヴェンタドールSVJのスペックはこうなっている
ランボルギーニ・ウラカンは2014年登場で、エンジンは自然吸気5.2リッターV10、出力は610馬力。
トランスミッションは7速デュアルクラッチ、駆動方式は4WD、公式0-100キロタイムは3.2秒、最高速度は325km/h。
なお車体重量は1422キロです。
公式ではありませんが、ニュルブルクリンクを7:28.00で走った記録が残っています(歴代46位くらい)。
一方のアヴェンタドールSVJは2018年発表となり、エンジンは6.5リッターV12、770馬力。
トランスミッションは7速シングルクラッチ(ISR)、駆動方式は4WD、公式0-100キロ加速は2.8秒、最高速度は350km/h、そして重量は1525キロ。
ニュルブルクリンクのラップタイムは6:44.97を誇ります(ポルシェ911GT2 RS MRを除くと歴代1位)。
エンジン搭載位置は両方ともミドシップ。
そのほか「自然吸気」「4WD」など共通項の多い両者ですが、逆に異なるのは「エンジンパワー」「トランスミッション」「車体重量」。
ウラカンとアヴェンタドールSVJとの加速競争は意外な結果に
そして動画を見ると、スタート直後はこんな感じでウラカンがリード。
一瞬「え?」という感じですが、そこからアヴェンタドールSVJが抜き返す感じ。
なお、アヴェンタドールSVJは「ゼロヨンのスタートでウィリー」を見せたことがあるほどスタートに強く、この結果はちょっと意外です。
こちらが両者のタイムや速度を表したもの。
ここにキャプチャはありませんが、データロガーを見るに「変速速度」がこの結果に大きく影響しているようで、つまりアヴェンタドールはシングルクラッチなので「変速の都度、加速が一瞬途切れる」ことにあるようですね。
アヴェンタドールSVJに採用される「ISR(インディペンディング・シフティング・ロッド」は相当に速いシフトスピードを持つとされるものの、やはりデュアルクラッチには敵わないということになります。※つまりMTしかなかった時代には、ゼロヨンはまさに「シフトチェンジの技術が勝敗を分けた」ということに
そしてトルコン式ATの性能も年々向上しており、いつかは「デュアルクラッチもトルコンATには敵わない」時代が来るのかもしれません。※デュアルクラッチもポルシェがレーシングカーでテストを開始した時代では「MTよりも遥かに遅かった」
ざっと両者の結果(ベストタイム)をまとめると下記のとおりです。
出だし、そして時速100マイルまではウラカンが速く、そこからはアヴェンタドールSVJのほうが速い、ということになります。
よって、仮にアヴェンタドールSVJにデュアルクラッチが搭載されれば「無敵」とも言える速さを誇ることになりそうでもありますね(アヴェンタドールSVJは車体が重く、そのぶんスタートが不利であるのは間違いない)。
アヴェンタドールSVJ | ウラカン | |
0-60mph | 2.81秒 | 2.62秒 |
0-100mph | 6.05秒 | 6.02秒 |
60-130mph | 6.84秒 | 7.61秒 |
100-200km/h | 5.95秒 | 6.5秒 |
1/4 mile(タイム) | 10.59秒 | 10.58秒 |
1/4 mile(速度) | 134.66 | 130.52 |
それでは動画を見てみよう
こちらがウラカン、アヴェンタドールとがゼロヨンを競う動画、「KING OF THE RING PHOTO FINISH * 770HP Lamborghini Aventador SVJ vs Huracan Drag Racing 1/4 Mile」。
こちらは以前にランボルギーニのツーリングにて、アヴェンタドールSVJの加速を収めてきたもの。
VIA:DragTimes