| これほどの技術をレプリカづくりに使用するのはもったいない |
三菱エクリプス・スパイダーをベースに、ランボルギーニ・ガヤルド・スパイダーのレプリカを制作する過程を収めた動画が公開。
ただ、これまでのレプリカ作成動画と異なるのは、そのクオリティが異常に高いこと。
完成状態を見ると、実際にランボルギーニ・ガヤルドに乗っていたぼくですら「本物と見分けがつかない」ほどであり、その技術力の高さには驚かされます。
ここでその驚きの内容を見てみましょう。
ランボルギーニ・ガヤルド・スパイダーのレプリカ(外装)はこうやって作る
まずはベースとなるエクリプス・スパイダーとガヤルド・スパイダーとを3Dにて比較し、その差異を検出。
そして3D CADを使用して内外装の設計を行います。
レプリカなんか作ってないで、もっといい仕事探せよ・・・と思うのはぼくだけではないはず。
ガヤルド・スパイダーのボディパネルをエクリプス・スパイダーに装着。
まずはビスにて留めてゆくようですね(後で穴を埋めている)。
そしてびっくりなのはエクリプス・スパイダーの機能をそのまま残していること。
つまりフロントエンジン、4シーター、電動開閉ルーフが生きたまま、ということですね。
そしてボディパネル表面を均してゆきます。
このボディパネルの出来は秀逸としか言いようがなく、さすがCADで設計しただけのことはありますね。
なお、ガヤルドの特徴的なドアハンドルもしっかり再現していて(ちょっと位置は違う)、細部に至るまでガヤルドそっくりに。
ダッシュボードはパテで成形。
この後にレザーを貼り、「ガヤルド・スパイダー同様」に仕上げます。
そこからウインドウ類を装着。
ランボルギーニ・ガヤルド・スパイダーのレプリカ(内装)はこうやって作る
そしてここからはガヤルドのレプリカ、内装製作編。
シートはこんな感じで中身から製作します。
張替えが完了するとこう。
ヘッドレストの保持方法も実際のガヤルド・スパイダーと同じです(少し違うが、ガヤルドオーナーでなければまず気づかない)。
シート表皮のダイヤモンドステッチ、パイピングも本物のガヤルド(オプション)と同様ですね。
ダッシュボード、センターコンソール、メーターフード、ドアインナーパネル等も本物のガヤルド同様。
ただしメーターパネル、シフトレバーはエクリプス・スパイダー「そのまま」を使用しています。
なお、本来ガヤルドにはない後部座席があり、ここはガヤルドよりも利便性が高いということに。
そしてこちらはステアリングホイールのセンターパッド。
アウディのステアリングホイールを流用していますが、センターパッドにあるアウディのエンブレムを外し、その後にランボルギーニのエンブレムが収まるようにパテで台座を作り、その後にレザーを貼った後にランボルギーニのエンブレムを装着します(この工程は必見)。
なお、ガヤルドのセンターパッドにはレザーが張られておらず、よって「レプリカのほうが高級」な部分ですね。
そして完成した状態。
ホイールもランボルギーニ純正の「コーディリア」のレプリカが装着され、どこからどう見ても「レプリカとは思えない」出来栄えです。
それでは動画を見てみよう
こちらがまずはエクリプス・スパイダーをベースにランボルギーニ・ガヤルド・スパイダーのレプリカを作成開始する動画。
そしてこちらは「完成」編。
おそらくは相当なコストが掛かっていると思われますが、「よくここまでできるな」と感心させられます。
VIA: Wheelers Builders