| レプリカといえども、かなりの手間がかかっている |
さて、先日よりランボルギーニ・アヴェンタドールのレプリカを作成しているホイーラーズ・ビルダーズ。
前回まではCNC加工にて「原型」を削り出し、それらを組み合わせたところまで進んでいます。
なお、削り出すサイズには限界があるため、小さいピースいくつかに分けて分割し、時間をかけて削り出すこととなっていますが、削り出す時間がかかったり、それらを組み合わせたり、と相当に根気のいる作業であることもわかりますね。
今回公開された動画では、ピースを組み合わせて作った「原型」から、さらにFRP成形のための「型」を取り、それをもってレプリカの車体へと実際に架装するパネルを製造するところまでが公開されることに。
レプリカ作成はには高い技術と施設が要求される
まず、こちらはウレタンから削り出したピースを組み合わせて作った原型。
ここから型を取ることになるわけですね。
後々に型を取ることを考え、パーツ単位に分割します。
ここからは、表面をなめらかにするためにヤスリがけ。
全体にヤスリをかけて均すのでそうとうな重労働となりますが、こちらはひとまずサンディングが完了した状態です。
ここから「型」を作る作業ですが、この原型と剥離を容易にするため、表面にはアルミテープを張り込みます。
剥離のための液剤を塗布して・・・。
グラスファイバーを張り合わせ、エポキシ樹脂を染み込ませて型の成形を開始。
乾燥後に、原型からこの型を取り外すとこんな感じに。
そしてこの「型」の内側にまた剥離剤を塗り、そこへグラスファイバーを重ね、型を作ったのと同じ要領にて、実車に装着するパネルの成形を開始。
換装させたのちに型を剥がせば、もとの原型と同じ、しかしFRPにて整形されたパネルの出来上がり。
こちらがそのパネル。
けっこう精度が出ているように思いますが、ここからさらにディティールアップがなされるのだと思います。
このホイールズビルダーズは、以前に「ミツビシ・エクリプス」をベースにランボルギーニ・ガヤルド・スパイダーを作った「あの」ショップですが、ガヤルド・スパイダー(レプリカ)の完成度を見るに、このアヴェンタドールSVJも本物とたがわぬ仕上がりを持つことになりそうですね。
3Dペンを駆使してヒンジを作成
そしてホイールズビルダーズは、3Dペンを駆使し、このアヴェンタドールSVJレプリカのフロントフードを開閉させるためのヒンジを作成。
なにもないところからペンで積層して・・・。
だんだん形ができてきて・・・。
こんなヒンジに(スゴいな!)。
様々な技術や装備、スキルを持ちながらもなぜレプリカビルダーをやっているのか不明ではありますが、こうやって動画を公開していると、そのうち摘発されたりして「お縄」になったりしないのかちょっと心配です(違法行為を行っているので自業自得ですが)。
こちらはまた別のランボルギーニ・アヴェンタドールSVJのレプリカ。
なんらかのベース車にアヴェンタドール風ボディを架装していますが、こちらもけっこうよく出来ています。
VIA:Wheelers Builders, GAS OM