だいたいこんな感じ？ランボルギーニの新型ハイパーカーSCV12の予想レンダリングが公開

｜　おそらくは”当たらずとも遠からず”だろう　｜

さて、ランボルギーニが立て続けにティーザー情報を公開しているサーキット走行専用ハイパーカー「SCV12」。

ティーザー画像では全体的なシルエットの判断はできるもののディティールの判断はできず、しかし今回インスタグラムアカウント、＠Fufurevcarsnowが偽装シートを取り払った姿を作成し、自身のインスタグラムにて公開しています。

ランボルギーニSCV12は「アヴェンタドールとは似て非なる」クルマ

このランボルギーニSCV12はランボルギーニのレース部門「スクアドラコルセ」にて設計・製造されるクルマで、上述の通り公道走行不可。

基本的にはアヴェンタドールのカーボン製シャシーを使用するものの、リアのサブフレーム形状は変更され、サスペンション形式も変更されていることが（画像から）明らかになっていますね。

搭載されるエンジンは6.5リッターV12、出力は830馬力にも達し、そのエアロパッケージはGT3クラスのレーシングカー以上のダウンフォースを発生するとされています。

もちろん「公道」という制限を外すことで多くのことが可能となり、エンジンの出力向上はもちろん、極端な軽量化、そして強力なダウンフォースを発生させるためのエアロパッケージも「サーキット走行専用モデルならでは」。

エアロパーツだと、公道では認可されない突起物や、車体全長を超えるリアウイングが特徴的であり、フロントだとカナードやバンパー先端の薄いリップ、フロントフェンダー上には直進安定性を向上させるためと思われるフィンも見えます。

ランボルギーニはフェラーリとも、マクラーレンとも「異なる」アプローチ

なお、ランボルギーニはエアロダイナミクスに対してかなり特殊なアプローチを取っていて、たとえば下の画像は左からランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ、フェラーリ488GTB、マクラーレン720S（いずれもトミカ）。

上から見てみると、フェラーリ488GTBとマクラーレン720Sのフロントウインドウはラウンドし、そこからティアドロップ形状のキャビンへと繋がり、フロントからサイド、リアへと流れるエア、そしてそのエアをリアセクションへと導いてダウンフォース発生に結びつけていることがわかります。

一方でランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテというと平面に近いフロントウインドウ、サイド（Cピラーあたり）でいったん分断されるエアの流れ、独立したリアウイングという構成を持ち、フェラーリとマクラーレンが流線型を採用して「車体表面上の空気を流す」のに対し、ランボルギーニは「空気を切り裂く」といったイメージ。

見るからに空気抵抗が（フェラーリやマクラーレンに比較して）悪そうだという印象を受けるものの、最高速はこれらと遜色が無いので、これだけの差異があるにもかかわらず、実際のところランボルギーニはかなり優れたエアロダイナミクスを持つのかもしれません。

他にはこんな「サーキット走行専用」モデルも

なお、ここ最近発表された「サーキット走行専用モデル」だとマクラーレン・セナGTR、ポルシェ935クラブスポーツが存在しますが、ランボルギーニSCV12について、これらのいずれとも異なる「トンガった」デザインを持っており、やはりランボルギーニならではの独特の考え方が貫かれているようですね。

VIA: futurecarsnow - Instagram