| ボクはこの環境でカウンタックを出し入れする自信はない |
さて、大乗フェラーリ教教祖、清水草一氏がランボルギーニ・カウンタック 25thアニバーサリーを購入した模様。
同氏は10年ほど前にも一度カウンタックを購入しており、しかし半年ほどで手放しています(当時、注目度がフェラーリの比ではないというような内容のエッセイを残したことを記憶しているが、売却の理由は失念)。
ただ、今回のカウンタックについては、清水草一氏がいつもフェラーリを購入しているショップ、コーナーストーンズの榎本修(エノテン)代表との「シェア」であり、榎本修代表が購入したカウンタックの金額のうち半分を支払って共有していると紹介しています。
ランボルギーニ・カウンタック 25thアニバーサリーはこんなクルマ
カウンタック25thアニバーサリーは1988年に「ランボルギーニ創立25周年記念」として発売されたクルマで、カウンタック5000QVをベースに、前後バンパー、フロントエアインテーク、前後フェンダー、Cピラー上のエアインテーク等に変更が加えられ、ランボルギーニにとって「初めてカーボンコンポジット素材を採用した」市販車。
カウンタック 25thアニバーサリーのボディを手掛けたのはオラチオ・パガーニ
ちなみに、カウンタック 25thアニバーサリーのスタイリングを手掛けたのは、のちにパガーニ・アウトモビリを設立するオラチオ・パガーニ氏(当時はランボルギーニの技術主任を務めていた)。
パガーニはそのフレームからボディに至るまでカーボンファイバーを多用していることでも知られますが、ランボルギーニでの経験が後のパガーニ設立と運営に生かされているということになりそうです。
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なぜ清水草一はランボルギーニ・カウンタックを購入?
そこで気になるのが、なぜ大乗フェラーリ教教祖様たる清水草一氏が、かつて所有しながらも短期間で売り払ったカウンタックを再び購入したのかということ。
これについては、「今になってカウンタックの真価がわかってきた」と述べ、スーパーカーは実際に自分で所有して走行させたり、駐車してクルマを眺めるときにどれだけ感動するかが重要なファクターだと語っていて、「スーパーカーはカウンタックにはじまり、カウンタックに終わる」とまでも。
10年前にカウンタックを購入した際には、フェラーリ以外は(その素晴らしさが頭ではわかっていても)認められないという感情があったものの、年とともに考え方がマイルドになってカウンタックの突き抜けた個性を認めることができるようになったうえ、現在の「合理性だけでクルマが作られるようになった時代」への反動として、理屈だけでは語ることができないカウンタックの魅力を再発見したということになりそうです。
ちなみに内外装ともホワイトという、かなり珍しい個体。
カウンタックに乗ってみた様子は動画でも公開
そして清水草一氏はカウンタックに乗った様子も動画にて公開してますが、「クラッチは重ければ重いほどすばらしい」と語っており、かなりクラッチが重いようですね。
そしてざっと運転してみて、「これだけでお腹いっぱい」。
スーパーカー濃度は(当然ながら)相当に高いようです。
カウンタックはこうやって保管している
なお、自宅でのカウンタック保管はこんな感じ。
カバーをかけて(カウンタックの前に)置かれているのはフェラーリだと思われます。
ガレージにはカーブミラーが設置されておりクリアランスを確認。
ドアミラーはギリギリ!
もしあたってもダメージが最小限で済むよう、スポンジが(ガレージ側に)貼られているようです。
そして出動時にはマジックハンドで押してドアミラーを起こします(電動格納機能はついていない)。
エンジンスタート!
始動直後にエンストしており、かなり気難しいようですね。
カウンタックの車庫入れは「苦行」?
そして外出から戻ってきての問題は「車庫入れ」。
この狭いスペースに縦列駐車しないといけない、というワケですね。
ここで必殺技「カウンタックリバース」登場!
これは後ろが見えないカウンタックにて後方確認しながらバックするために編み出された技で、もともとはランボルギーニ工場内にて、スタッフがこうやってドアを開け、サイドシルに腰掛けながらバックさせていたのが起源だとされています。
たしかにリアウインドウからは「ほぼ後ろが見えない」状態ですね。
そして何度か切り替えして・・・。
ようやく駐車完了!
なお、ドアを開けたときの高さも確保しなくてはならず、カウンタックの所有にはかなりも気を使うことになりそうです。
かなり過酷な環境にてカウンタックを保管していると言ってよく、清水草一氏ほどのクルマ愛あふれる人物だからこそ、このシチュエーションでの出し入れができるのかもしれませんね。
実際にランボルギーニ・カウンタックに乗ってみた動画はこちら
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