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【動画】センターロックホイール装着のランボルギーニ・ウルスがテスト中!「センターロックホイール」って何?そのメリットやデメリットは?

【動画】センターロックホイール装着のランボルギーニ・ウルスがテスト中!「センターロックホイール」って何?そのメリットやデメリットは?

| センターロックホイールはメリットも多数だが、素人は「絶対に脱着してはならない」パンドラの箱 |

スーパーカーの車両本体価格を考慮すると、価格もそこまで高価ではない

さて、スーパーカーストーカーことスパイビデオ系ユーチューバー、Varryx氏がランボルギーニ・ウルスの最新スパイ動画を公開。

見たところ普通のウルスではあるものの、ただひとつ「奇妙」なのはホイールにセンターロックを採用していること。

ランボルギーニはアヴェンタドールやウラカン(全てではない)にセンターロックホイールのオプションを用意しており、しかしウルスにはこれが用意されていなかったため、おそらくは新オプションとして追加されるんじゃないかと思います。

センターロックホイールは何がいいのか?

そこでセンターロックホイールについてですが、これを積極的に採用するのはランボルギーニとポルシェであり、フェラーリやマクラーレンが採用するのは一部限定モデルにとどまるもよう。

センターロックは主にモータースポーツに使用される車両に用いられるもので、このメリットとしては「(ホイール)交換がナットひとつで素早くできる」「ハブが小さいので回転マスも小さい」「ハブがコンパクトな分重量も小さい」というもの。

通常のホイールだと、スポーツカーやスーパーカーの場合はこんな感じで5本のボルトにて固定しており、そのぶんハブの面積も広く取る必要があり、それだけ回転部分の重量や容積が増してしまい、パワーが食われたり足回りの動きに影響が出たり、ハブそのものの精度に起因する「ブレ」も大きくなります。

もちろんホイール側も5本のボルトを通すために中心部が大きくなり、そのぶんだけ重量も重くなってしまうわけですね。

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ただ、スーパーカーメーカーとしてもそんなことは百も承知なので、できるだけホイールの中心部を削ってコンパクトにしようという傾向も見られ、フェラーリやマクラーレン(もちろんポルシェやランボルギーニも)の採用する5穴ホイールでは中心部のマスが極端に小さくなっています。

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そしてセンターロックだと、ネジ山を切ったシャフト状のハブにホイールをはめ込み、そこからナットを締め込んでホイールを抑えることになるので、5本のボルトを受ける必要はなく、そのぶんハブの直系が小さくなり、回転マスそして重量が小さくなるわけですね。

加えて5本のボルトを用いてホイールを固定する場合に比較するとセンターが出やすく、ブレも小さくなり、高速走行時の安定性も増すことにになります(ホイールボルトやナットを用いて取り付ける普通の方法だとセンターがちゃんと出ない場合があり、そのために”チャッキング”なる技術を使用する場合も。ただしこれだと幅広ホイールに使用できなかったり、ホイールに傷が付く可能性がある)。

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さらには一輪あたり5本のボルト(ランボルギーニ・ウラカンの場合は550g)をひとつのナットに変更するということで、そのぶんの軽量化も望める、ということに(センターロックホイールだと、このぶんの軽量化に加え、ハブやホイールそのものの軽量化も期待できるので、トータルではかなりの重量を削ることができる)。

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センターロックホイールにはデメリットも

ただ、センターロックホイールにもデメリットがないわけではなく、その代表例は「専用工具がないと取り外しができないこと」。

5本のボルトに代わり、たったひとつのナットでホイールを固定するため、このナットには相当のトルクをかけることになりますが、そのためには専用工具が必要で、手動工具の場合、ナットを受ける部分も専用の形状を持つ他、工具の持ち手の部分も非常に長く太くなります(でないと、テコの原理で力をかけることができない)。

一度、ポルシェ911GT3RS用のセンターロックナット脱着用(手動)工具を見せてもらったことがあるのですが、まるでボートを漕ぐ櫂(かい)のような長さを持っていて、これを車載するためにはいくつかに分割する必要があり、さらに工具には剛性と強度が必要とされるため、それ自体が「かなり重い」わけですね。

それを見た瞬間、「この工具の重量分で、せっかくの軽量化がチャラになるのでは・・・」と感じたほどですが、まず(通常の5穴であっても)自分でホイールを脱着する人はそうそうおらず、よってこの工具を持ち歩くことや、締め付けの際のトルク管理に神経質になったり、回転方向性を間違えたり(左右ホイールで異なる)という心配も不要なのかもしれません。

そしてウルスにも「センターロックホイール」

前置きが長くなりましたが、今回はそのセンターロックホイールがウルスにも投入されることになりそうで、これは(アヴェンタドールやウラカンの例を見る限り)後付けも可能だと思われ、既存ウルスオーナーにとっても朗報かもしれません。

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もちろんウルス全体の重量を考慮するに、これによって得られる軽量化は「微々たるもの」ではありますが、「ブレ」を改善できるという効果は(巨大なホイールとタイヤを持つ)ウルスにとって非常に大きな意味を持つ、とも考えています。

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なお、ウルスはそろそろフェイスリフトの可能性が叫ばれており、ときどきそのプロトタイプが目撃されているようですが、それにあわせてセンターロックホイールが設定されるのか、それとも別途オプションとして投入されるのかはいまのところ「謎」。

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もちろん、ウルスのハイパフォーマンスバージョン(ウルスEVO?)のウワサもあり、こちらが登場するとなると、標準装備として採用される可能性もありそうですね。

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ちなみにこちらはアクセントカラーがカッコいい、ウルス「グラファイトカプセル」。

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ランボルギーニ・ウルスにセンターロックホイールを取り付けて走る動画はこちら

こちらはウルス・グラファイトカプセルがテスト走行を行う動画。

参照:Varryx

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