| おそらくはV12モデルとの共通性は排除され、現行のウラカンとはまったく異なるデザインが与えられるだろう |
さらにはランボルギーニのデザイナーも「ウラカン、アヴェンタドール」とは異なって新世代に
さて、様々なクルマのデザインを自分流に手直ししたり、フルモデルチェンジ版など後継モデルの予想レンダリングを作成するカーデザイナー、スケッチモンキー氏。
今回はランボルギーニ・ウラカン後継モデルの予想レンダリングをYoutube上に公開しています。
なお、ウラカン後継モデル(名称は未定)は2023年あたりに発表され、2024年に発売される、という説が濃厚です(ただ、予定よりもかなり早く発表されるだろうというウワサもある)。
まずは歴代ランボルギーニのデザインを解析
そこでスケッチモンキー氏は歴代ランボルギーニのうち「ミドシップ縦置き」モデルのデザインを解析。
ちなみにカウンタックとディアブロはマルチェロ・ガンディーニ、ムルシエラゴとガヤルドは(現在ヒュンダイでデザイン部門の長を務める)ルク・ドンカーヴォルケ、そしてアヴェンタドールとウラカンは(これもヒュンダイに移った)フィリッポ・ペリーニ。
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ランボルギーニのデザイン的特徴は「ワンモーション」と言われる、一本のなめらかな線で描かれるボディの稜線にあり、つまりはフロントフードとフロントウインドウの段差、リアウインドウとリアデッキの段差がほとんどない、という部分にあります。
そしてサイドから見た時、ウインドウの高さ(上下幅)は全体の「1/3まで」に決められている、とのこと。
加えて車高が低いこともランボルギーニの特徴で、「いやいやスーパーカーはみんなこんなもんじゃないの?」と思うかもしれません。
しかし実際のところランボルギーニ・アヴェンタドールの車高は1136ミリ、ランボルギーニ・ウラカンは1165ミリ、フェラーリ296GTBは1187ミリ、フェラーリF8トリブートは1206ミリ、マクラーレン720Sは1196ミリ、ロータス・エミーラは1225ミリといった数字なので、ランボルギーニはスーパーカーの中でも「ひときわ低い」ということがわかります。
近代のフェラーリはSF90ストラダーレで1200ミリを切り、296GTBがそれに続いて1200ミリ以下となっていますが、それまでのフェラーリは全高1200ミリ以上(488GTBは1213ミリなのでウラカンより5センチほど高く、F430は1215ミリ、360モデナは1212ミリ)がほとんど。
これは大柄な人が多い北米市場からの要望で「そうなった」と言われ、もちろんランボルギーニも北米のディーラー網から「全高を高くとってほしい」という要望があるそうですが、ランボルギーニのデザインチームはそれを断固拒否し、シートポジションを下げるなどして(ヘッドスペースを確保することで)対応している、と報じられています。
ランボルギーニ・ウラカン後継モデルはこうなる?
そしてスケッチモンキー氏が用意したのはシアンFKP37。
これはランボルギーニのコンセプトカー、テルツォ・ミッレニオに影響を受けた限定モデルですが、この特徴的なY字型ランプは後のコンセプトカー、ランボV12ヴィジョン・グランツーリスモにも採用されていますね。
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ただ、ランボルギーニ自身はシアンFKP37について、「そのデザインはスタンドアローンであり、今後の市販モデルに反映されることはない」とも明言しており、しかし実際にはどうなるのか不明。
ちなみにテルツォ・ミッレニオ、シアンFKP37のデザイナーはミッチャ・ボルカートで、同氏は今後引き続きアヴェンタドール後継モデル、ウラカン後継モデルのデザインにおいて指揮をとることになるものと思われ、よってシアンFKP37のいずれかのディティールが今後のランボルギーニに反映されてもおかしくはないかもしれませんね。
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そしてこちらがスケッチモンキー氏の考えたウラカン後継モデル。
ヘッドライトの他、フロントフード上のダクト追加、そしてサイドのエアインテーク調整といった変更が行われています。
なお、フロントフード上のスリットはカウンタックに見られるV12の系譜に連なるデザインであり、おそらくV10モデルには採用されないと考えていて(ランボルギーニはV12モデルを特別視しているので、ほかモデルにV12モデルの特徴を与えることはない)、フロントのエアインテーク内のグリルについても、(現在ランボルギーニはグリルレスを進めているので)採用はないだろうな、と考えています。
参考までにこちらはウラカンLP610-4。
実際のところ、アヴェンタドール後継モデル、ウラカン後継モデルのデザインは現在とは大きく異るものとなるだろう
アヴェンタドール後継モデルについては「デザイン上のアヴェンタドールとの共通性はまったくない」とされており、それはおそらく「はじめてミッチャ・ボルカートが、一からデザインした車両だから(シアンは、フィリッポ・ペリーニのデザインしたアヴェンタドールをベースにしている)」。
そして実際のところ、最近目撃されたアヴェンタドール後継モデルについては、アヴェンタドールとは大きく異るデザインを持つもよう。
そしてウラカン後継モデルについても、はじめてミッチャ・ボルカートのデザインしたV10モデルということで、現行ウラカンとは大きく異るデザインを持つのかもしれませんね。
ランボルギーニ・ウラカン後継モデルをデザインする動画はこちら
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