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ランボルギーニは60年の歴史においてこんなコンセプトカーやワンオフモデルを作っている。(2)意外とディアブロベースのワンオフも多かった

2023/08/10

ランボルギーニは60年の歴史においてこんなコンセプトカーやワンオフモデルを作っている。(2)意外とディアブロベースのワンオフも多かった

| ディアブロベースだと、プレグンタ、カント、ラプターといったモデルも |

近代のランボルギーニも多数のワンオフモデルを製作している

さて、ランボルギーニの60年にわたる歴史の中で登場した様々なワンオフモデル / コンセプトカー紹介「第二弾」。

前回は驚愕の「V12エンジン+ディヘドラルドア」を持つというミニバン、ランボルギーニ・ジェネシスまでを紹介しましたが、今回はここから一気に現代にまで飛んでみたいと思います。

なお、もっともランボルギーニが活発にワンオフモデルやコンセプトカーを発表していたのはフェルッチオ・ランボルギーニ時代の1970年代前半までであり、そこからロゼッティ、ミムラン、クライスラーと経営元が変わるにつれ、ワンオフモデルの発表頻度がやや減っていったようですね。

ただ、その後ランボルギーニはフォルクスワーゲングループへと収まっており、そこからはご存知のとおり「怒涛の」反撃が始まっています。

ランボルギーニは再びスーパーカーに注力

「LMA」「ジェネシス」といった新ジャンルを意識したコンセプトカーを発表したランボルギーニではあったものの、1980年代後半からは原点に立ち返ってスポーツカー色を強めることになり、1985年にはコードネームP132にてディアブロの開発がスタート。

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ここでは様々なデザイナーにデザイン調査を依頼するところからスタートしたそうですが、一方のメカニズムは「カウンタックをベース」とすることが決まっていたなど制約もあったもよう。

ディアブロは結果的に5年の開発期間を経てデビューしており、カウンタックのような伝説的なクルマに取って代わるという重大な使命を果たしたとも考えられ、実際のところデビューから30年以上経った今日でも、ディアブロはカウンタックと同じようにコレクターから愛され、注目されるクルマとなっています。

究極のディアブロ誕生か。ランボルギーニ愛好家が19台のみをレストモッドし1.9億円で発売開始。インスピレーション元はディアブロGTR、あらゆる面での機能向上が図られる
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そして発売後にも様々なワンオフモデルが登場しており、こちらは1996年にはカロッツェリア・ザガートが製作した「ディアブロ・ロードスター」。※この形では市販がなされなかったが、より現実的なデザインで量産が実現する

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やはり1996年にはザガートによる「ラプター」も。

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1998年にはHeuliezが作成した「プレグンタ(Pregunta)」。

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こちらは I.D.E.A. によってデザインされた「L147ことカント(1999年)」。※リアフェンダーのインテークが不評であり市販されなかった

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ランボルギーニは「V12以外」のスポーツカーの模索を開始

そして「ベイビーランボ」として1987年に企画されたP140(後のガヤルドに繋がる)。

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ただしベイビーランボの開発に際しては、「異なるスタイル」の可能性が検討され、1995年にはジョルジェット・ジウジアーロ氏にデザインを依頼した「カラ(カーラ)」がジュネーブモーターショーでデビュー。

丸みを帯びたラインを持ち、オープントップモデルも想定されていたといいます。

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イタリア・ランボルギーニ博物館にて。レアモデルのコンセプトS、カーラを画像で紹介

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2005年のコンセプトSは、当時ランボルギーニ・チェントロ・スティーレのディレクターであったルク・ドンカーヴォルケ氏の作品で、ガヤルドをベースに製作されており、オープンコックピット、そしてコクピットを貫く縦方向のクロスピースで区切られているというデザイン上の特徴を持っています。

加えてクルマの下を通る流れをコントロールし、洗練されたエアロダイナミクスを実現したこともトピックですね。

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2006年のミウラ・コンセプトは、当時アウディ・グループのデザイン責任者であったワルター・デ・シルヴァ氏が手がけたもので、(当時)発表から40周年を迎えたオリジナルののミウラを現代的なフォルムで明確に蘇らせたもの。

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2008年にはエストーケがコンセプトカーとして発表され、これはスポーツカーとしての性格を持つ4ドアモデルであり、ランボルギーニの新しいラインナップとして企画されたクルマ。

発売寸前まで行きつつも、同年に発生したリーマンショックによって計画が「凍結」され、そのまま現在に至ります(いつか解凍されることを願う)。

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そしてこちらは2012年に重要顧客のために作られた「アヴェンタドールJ」。

フロントガラスもサイドウインドウもソフトトップもなく、ツーリングカー規定の附則J項を取り入れた「バルケッタタイプのレーシングカー」です(公道走行も可能)。

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2013年には、ワルター・デ・シルヴァがデザインした「エゴイスタ」。

明らかに軍用戦闘機の形状にインスパイアされたエゴイスタのワンオフユニットであり、ランボルギーニ創業50周年を祝う晩餐会で披露されています。

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2014年には、当時ランボルギーニ・チェントロ・スティーレのディレクターだった(その後ヒョンデに移籍した)フィリッポ・ペリーニ氏がデザインしたアステリオンLPI-910が発表。

これはハイブリッドクーペのプロトタイプで(LPIはLongitudinale Posteriore Ibridoの略)、ガソリンエンジンとエレクトリックモーターとを組み合わせることで910馬力を発生します。

ランボルギーニが公開した最初のハイブリッドカーであり、最近発表されたレブエルトにも応用されてる数々の技術コンセプトを特徴としています(実際のところ、少なからぬ共通点がある)。

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2018年には顧客向けのSC18アルストンが納車されており、これは完全なるワンオフモデル。

ランボルギーニのモータースポーツ部門、スクアドラコルセによって製作されています。

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ランボルギーニ「SC18」出陣!サーキット走行専用、個人オーナーの注文によるアヴェンタドールベースの「ワンオフモデル」

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さらに2020年には「SC20」。

公道走行も可能ではあるものの、SC18同様に「サーキット走行がメイン」です。

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ランボルギーニの新型ハイパーカー、SC20
ランボルギーニが「SC」シリーズ第二のワンオフモデル"SC20"発表!過去の特別モデルからデザインを継承したスピードスター

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「次の1000年世紀」をイメージして製作された未来のランボルギーニ、テルツォ・ミッレニオ。

現在ランボルギーニにてチーフデザイナーを務めるミッチャ・ヴォルカート氏が着任した直後の2017年に発表されたコンセプトカーですね。

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ランボルギーニがボディにバッテリーを織り込んだ”Terzo Millennio(テルツォ・ミッレニオ)”発表。「エレクトリック」「軽量」「空力」を追求

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2019年には「ランボV12ヴィジョン・グランツーリスモ」。

上のテルツォ・ミッレニオともども市販化を前提としたモデルではありませんが、Y字型ランプほか、多くのデザインエレメントが後のモデル(とくにレヴエルト)に生きていることがわかります。

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ランボルギーニ”ランボV12 ヴィジョングランツーリスモ”発表!V12+ハイブリッド、シングルシーター。これ発売してル・マンの「ハイパーカークラス」に出ようぜ

| そのルックスは予想したよりも遥かにエクストリーム。大気圏外にも出れそうだ | モンテカルロにて開催されたグランツーリスモ・チャンピオンシップのワールドファイナル戦において、ランボルギーニがかねてよ ...

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そして2023年に発表されたデュオ、インヴェンチブルとオウテンティカ。

アヴェンタドールSVJをベースにしているものの、搭載されるエンジンは+10馬力の780馬力で(ウルティメスペック)、セスト・エレメント、レヴェントン、ヴェネーノなど、過去の限定シリーズにインスパイアされたディティールを持つことがデザイン上の特徴です。

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いずれもカーボンファイバー製モノコックフレームとフルカーボンボディワークを備え、モータースポーツとの関連性を深めたデザインと技術的ソリューションを導入したことにも要注目。

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その名は「無敵(Invencible)」と「本物(Autentica)」!ランボルギーニがV12エンジン搭載最後となるワンオフモデル2台を発表
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| まさかランボルギーニがこんな隠し玉を用意していたとは | これでランボルギーニはついに「電動化」へと向け、コル・タウリ戦略を本格的に始動させることに さて、ランボルギーニが突如として2台のワンオフ ...

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そしてこちらはワンオフではあるものの「アートカー」に近い性格を持つ、最近発表されたばかりの「オペラ・ウニカ・ウラカン・ステラート」。

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ランボルギーニが「オペラ・ウニカ・ウラカン・ステラート」を公開。専用ボディカラー「ブルークリスタル」の塗装にかかったのは370時間以上、内外装すべてが特別な仕上がりに
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| 逆にボディカラー以外の部分はほぼすべてが「マットブラック」に | 現時点ではワンオフモデルにとどまるが、「アドペルソナム」経由でこれを再現する顧客がいるかも さて、ランボルギーニが先日より予告して ...

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同じく今年には「ウラカン STO タイムチェイサー_111100」も発表されています。

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参照:Lamborghini

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