ランボルギーニがドバイ警察へと666馬力のスーパーSUV、ウルス・ペルフォルマンテを納入したと発表。これによって世界最強パトカー軍団がさらに強化される

｜　今回はランボルギーニが直接ドバイ警察へとウルスを納入　｜

ドバイ警察は様々な警察車両を取り揃えることでも知られている

さて、ランボルギーニはイタリアの警察へとウラカン、そしてウルスを納入し、これらがパトカーとして使用されていることがよく知られていますが、今回はドバイ警察が「666馬力のウルス・ペルフォルマンテを警察車両として導入した」とのニュース。

なお、これはランボルギーニが公式に発表したもので、実際にドバイ警察はアヴェンタドールなどスーパーカーを多数パトカーとして採用していることで有名ではあるものの、これらのほとんどは「警察が押収した車両をパトカーに転用したもの」だとされており、よって（ウルスのような高額な）新車を自動車メーカーから直接購入するという例は非常に珍しい、と認識しています。

ランボルギーニはドバイ警察と緊密な関係にある

なただしランボルギーニの発表によると、以前からドバイ警察との関係性が構築されていたとのことで、よって現在ドバイ警察が所有するスーパーカーの中にもランボルギーニが直接納めた車両が存在すると考えてよく（ただしこれまでにランボルギーニからは発表されていないと記憶している）、そのほか2022年には「軍」にウルスを納めたともコメントしています。

私たちはドバイ警察との協力を継続し、重要な公安任務を支援できることを嬉しく思います。 2022年に軍へとウルスを納入した後、この新しいウルス・ペルフォルマンテは、さまざまな公務の遂行に使用され、とりわけ都市の安全性の向上に貢献します。この取り組みにより、当社のブランドの長年にわたる実績がさらに実証され、ここアラブ首長国連邦における存在感をいっそう高めることになるでしょう。

アウトモビリ・ランボルギーニ中東・アフリカ地域責任者 パオロ・サルトリ

ちなみにこのウルス・ペルフォルマンテが引き渡されたのはドバイ航空ショーの場だそうで、これを受け取ったのはドバイ警察の最高司令官代理であるアフメド・モハメド・ビン・タニ”少将”だと報じられているので、ドバイでは警察も軍の一部なのかもしれません（定かではない）。

もちろんこのウルス・ペルフォルマンテは警察の業務要件に適合させるための改装が施されており、外観はクラシックカラーのグリーンとホワイトを組み合わせた警察仕様。

ボンネットとサイドドアには警察のロゴが記されており、リアスポイラーには電動サイレンと組み合わせたブルーの360°LEDライトバーが取り付けられています。

インテリアの画像は公開されていないものの、 ドバイ警察向けにさまざまなカスタマイズがなされており、アーマーやガンボックス、折りたたみ式メッセージディスプレイ、サービス機器を保管するためのトランク内の特別なキャビネット、さらには応急処置用の除細動器などが積まれているのだそう。

ドバイ警察最高司令官代理、アフメド・モハメド・ビン・ターニー将軍はウルスの受け渡しに際して感謝の意を表明し、 「この高性能スーパーSUVは、ドバイ全土のパトロール警察官の数を増やすドバイ警察の取り組みの一環として追加されました。住民へのサービス向上、社会の安全と治安の維持、人気の観光地でのサービスの提供というドバイ警察の取り組みをサポートします」とコメントしています。

なぜドバイ警察は高級車やスーパーカーをパトカーとして導入するのか？

なお、ドバイ警察は様々な車両を有していることでも知られ、その目的は「警察と一般の人々との間の障壁を打ち破ること」。

実際にこれは非常に有効に機能していて、貴重な観光資源となっているばかりか、ドバイのみならず広く国外にもその存在が知られることとなっているわけですね（ドバイそのものの広報としても機能している）。

参考までにですが、以前にドバイを訪問した際、ぼくはドバイ警察に電話をかけて「スーパーカーのパトカーを見たいんですけど」と尋ねたことがあり、その際には「公務やプロモーションで出かけていることも多く、見ることができるとは確約できないけど、一応来てみて」と言われ、実際に警察署に見に行くと案の定見ることができなかった、ということも。

ただしこうやって街なかを走っていたり（BMWですが）・・・。

あちこちにドバイのパトカーのミニカーが売られていたりするので（実際に買ってきた）、ドバイの「スーパーカーによるパトカー軍団」の知名度はかなり高く、広く受け入れられていると考えて良さそうですね。

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参照：Lamborghini