| EVではあるものの発電用の1.5リッターガソリンエンジンを搭載 |
このボクシーさ、道具感がたまらない
さて、中国の長安汽車(Changan)が展開しているブランドの一つ、「ディーパル(Deepal)」より新しいミッドサイズSUV、G318の名称そしてヴィジュアルが公開(相変わらず中国車にはアルファベットと数字という組み合わせが多い。最近は2桁が枯渇してきたのか、3桁の車名も珍しくない)。
ただ、この「318」というのは中国の国道の番号を示しているのだそうで、その代表的な区間は成都からチベットまでを結ぶ「四川~チベット線」であると説明されています。
なぜ中国の国道の名を?
そこで気になるのが「なぜ国道の名をつけたのか」ということですが、この318号線は近年非常に人気のあるルートだといい、多くのドライバーがこのルート318を抜けてチベットへと旅しているのだそう。
よって、ディーパルはこの人気にあやかろうと「ロードトリップを連想させる」名称をこのクルマへと与えたようですね。
ちなみにディーパルは2022年にスタートしたNEV=新エネルギー車ブランドで、中国のほかタイでも販売を開始しており、2024年には世界販売45万台を目指す勢いだとと伝えられています。
このディーパルG318のボディサイズは全長4,750ミリ、全幅1,959ミリ、全高1,820ミリ、ホイールベース2,880ミリとけっこう大きく、ミッドサイズSUVへと分類されることになり、フロントに35kW、リアに60kWのエレクトリックモーターを搭載するのに加え、「発電用」として1.5リッターのガソリンエンジンを搭載するそうですが、航続距離などのEV性能については現時点で未公開(バッテリーサイズは18.4kWhと35.1kWh)。
そのルックスはメルセデス・ベンツGクラス、スズキ・ジムニー、ランドローバー・ディフェンダーなどでも人気な「ボクシー」スタイルをベースとし、ボディにビルトインされたC型ヘッドライト、ワイルドな樹脂製フェンダー、ヘルメットルーフ、フラッシュマウントドアハンドルといった要素を持っています。
リアにはスペアタイヤを背負うなどオフロードテイストが強く押し出されており、なかなかに魅力的なデザインであるように思います。
なお、運動性能についても一切情報はなく、しかし「タンクターン」が可能だとされており、中国ではこの(使い所がわからない)タンクターンがけっこう重要視されるのかもしれません(BYDのプレミアムブランド、ヤンワンから発売するU8もやはりタンクターンを売りにしている)。
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