「ヴィジョン・グランツーリスモ」かと思ったワ！マセラティが実際に市販するというサーキット専用ハイパーカー「プロジェクト24」をサプライズ公開

｜ マセラティは62台のみこのプロジェクト24ハイパーカーを生産 ｜

サーキット走行専用モデルにここまでの需要があるのは驚きだ

さて、マセラティが突如「プロジェクト24」を発表。

見た瞬間「グランツーリスモ向けの”ヴィジョン・グランツーリスモ”系のレンダリングだろう」と思ったのですが、どうやらこれは現実に62台のみが生産されるハイパーカーだといい、（レーシングバージョンの）MC12の後継モデル的位置づけとなるもよう。

今回公開されたのは3枚のデザインスケッチのみで、見た目はもう完全に「ゲームの世界」。

ベースはMC20だと伝えられているものの、ルーフ形状以外には共通性が見られず、基本的に「固有のモデル」と言っていいデザインを持っています。

マセラティ・プロジェクト24はサーキット専用

なお、このプロジェクト24はサーキット走行専用だとされますが、ランボルギーニ・エッセンツァSCV12しかり、ほかにもフェラーリやマクラーレン、ポルシェ、アストンマーティンもこういった「サーキット走行専用モデル」を発売していて、ここまでそういった「サーキット走行専用モデル」の需要があることには驚かされます。

そこでこのマセラティ・プロジェクト24のデザインを見てゆくと、フロントは薄型ヘッドライト（というかデイタイムランニングランプ）、そしてバンパー中央からエアを取り入れてフロントフード中央からエアを排出する構造を持ち、ドアミラーはGT3車両のようなウイング形状。

リアだとシャークフィン一体型のウイングにシャープなステー、大きなリアディフューザーに薄型LEDテールランプなどを確認可能。

ちなみにこのテールランプはマセラティのトライデントエンブレム（三叉の銛）にヒントを得ているそうですが、マセラティはこのクルマにかかわらず、この銛の形状、そして「3」をモチーフにしたデザインを強く意識しているように思えます。

なお、ホイールにはエアロカバーが装着されているようですね。

上から見ると車体の前半と後半とがスプリット構造となっており、かなり未来的なルックスを持つこともわかります（実際に発売すると聞いた後でも、アーティストが独自に制作した「もしも」系レンダリングのように思える）。

マセラティ・プロジェクト24の出力は730馬力

このマセラティ・プロジェクト24はMC20由来のカーボンファイバー製モノコックを使用しており、エンジンもまた共通の3リッターV6ツインターボ「ネットゥーノ」を採用。

ただしその出力は630馬力から730馬力へと一気に100馬力も向上しており、車体重量は1250kg以下に収められるためにパワーウエイトレシオは「1.69」という驚愕の数値となっています。

トランスミッションは6速シーケンシャル、駆動輪は後輪のみ、レース用のクラッチと機械式リミテッドスリップデフ、そしてサーキット用にセットアップされたダブルウィッシュボーン・サスペンションとアジャスタブルダンパー＋アンチロールバー、ブレンボ製CCMRベンチレーテッド・ブレーキディスクにレーシング・キャリパー、専用のブレーキ用クーリングシステムを持つと紹介されており、純然たるレーシングカーだと考えて良さそうですね。

今回マセラティはプロジェクト24のインテリアを公開しておらず、しかしディスプレイ一体型のカーボンファイバー製マルチファンクションステアリングホイール、6点式ハーネス付きレーシングシート、調整式ペダルボックス、データロガー、ABSとトラクションコントロール調整機構、FIA公認のロールケージ、消火器、専用燃料タンクなどの搭載がアナウンスされており、さらにオプションでは助手席シート、ドライビングパフォーマンスに特化したディスプレイ表示機能、リアビューカメラ、車載カメラ、テレメトリーシステム、タイヤ空気圧モニターが用意される、とのこと（エアコンは標準装備）。

価格についても非公開となっているものの、購入者はフェラーリやランボルギーニのレーシングプログラム同様、マセラティによるじきじきのサポートを受け、独自に用意された走行体験などを享受することができるようですね。

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参照：Maserati