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マセラティが「やはり」中国自動車メーカーとの協業にて新型車を生産か。まずは「大型GT」「大型SUV」の2モデルからスタートと報じられる

マセラティのエンブレム
Life in the FAST LANE.

| かねてより報じられる「マセラティが中国にて車両を生産」という案件が具体性を帯びてくる |

親会社「ステランティス」は中国との結び付きが強く、いかにも「ありえる」話ではあるが

伝統あるイタリアのプレミアムスポーツカーブランド「マセラティ」。

大きな変革の時に直面していることが知られていますが、実際のところ2025年の世界出荷台数がピーク時から大幅に減少するなどの厳しい状況へと陥っています。

そこで今回報じられたのが「電動化(EV)シフトの巻き返しに向けた新たな一手として、中国のテクノロジー大手ファーウェイ(Huawei)および自動車メーカーJAC Motors(江淮汽車)との提携交渉が進行中である」というニュースであり、イタリアの気品と伝統的なデザインに中国最先端のデジタル技術・電動パワートレインを組み合わせるという”前代未聞の戦略”が高級EV市場におけるマセラティの生存をかけた大きな挑戦として大きな注目を浴びているわけですね。

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この記事の要約

  • マセラティがファーウェイ(華為技術)およびJAC(江淮汽車)と連携し、大型電動GTと中大型電動SUVの2モデルのEVを開発中と報じられる
  • ファーウェイがスマートコクピットや自動運転技術を供給し、JACが中国・合肥の工場で製造したボディ(ホワイトボディ)をイタリアへ輸出して最終組み立てを行うSKD方式が計画されている
  • 中国国内ではファーウェイの新ブランド「尊界(Maextro)」として販売され、海外市場ではマセラティブランドとして展開するデュアルブランド構造を採用する見通し
マセラティのキー
Life in the FAST LANE.

マセラティ新型EVプロジェクトの概要

報道によると、現在検討が進められている計画は「中大型電動SUV」および「大型電動グランドツアラー(GT)」の2車種により構成されていて、これらは既存の「グレカーレ フォルゴーレ」や「グランツーリスモ フォルゴーレ」に続く、マセラティの次世代EVラインナップとして位置付けられています。

なぜマセラティが「売れない」と判断し一部計画を凍結した電動モデルの”解凍”に踏み切ったのかはわかりませんが(しかもマセラティはガソリンエンジンへの回帰を明言している)、本プロジェクト最大の特徴はパートナーシップの構造にあり、というのもファーウェイが先進的なソフトウェアと電動パワートレインを担当し、JACが中国・合肥にある「尊界スーパーファクトリー(Zunjie Super Factory)」で車両の製造支援を実施すると報じられているから。

つまり「100%イタリア生産でも、マセラティによる設計でもない」マセラティが誕生することになり、この協業においてマセラティはイタリアンデザインのスタイリングと海外販売ネットワークの提供を担うことになる、と報じられています。

製造プロセス(SKD方式)

今回の提携構想で特に注目されているのが、「SKD(セミ・ノックダウン)」と呼ばれる生産手法とデュアルブランド戦略で、中国で製造されたメイン構造(ホワイトボディ)をイタリアの工場に輸出し、イタリア国内でラグジュアリーな内装の装飾や最終的なチューニング・組み立てを行う計画だとされています。※よって最終的な「組み立て」はイタリアということになる

これにより、コストパフォーマンスの高い中国の製造規模と最先端技術を活用しつつ、「イタリアで最終的に組み立てられた製品」としてのブランド性とクオリティを維持することを狙っているというわけですね。

マセラティのステアリングホイール
Maserati

提携構想の主要技術・役割分担

  • ファーウェイ(Huawei)提供技術: 「HarmonyOS Intelligent Mobility(HIMA)」プラットフォームに基づくスマートコクピット、先進運転支援システム「乾崑(Qiankun)ADS」、および電動ドライブコンポーネント
  • JAC Motorsの役割: 合肥の尊界スーパーファクトリーにおけるエンジニアリングおよび車体製造(SKD供給)
  • マセラティの役割: 意匠(デザインスタイリング)、サスペンションや走りのチューニング、イタリアでの最終組み立て、世界市場(中東、イタリア、フランス、ドイツなど)への供給

マセラティ×ファーウェイ提携モデル(予想・報道概要一覧)

項目詳細・報道内容
予定車名/モデル大型電動GT / 中大型電動SUV(名称未定)
技術プラットフォームファーウェイ HarmonyOS Intelligent Mobility
自動運転/ADASファーウェイ 乾崑(Qiankun)ADS
生産方式中国合肥(JAC)で生産後、イタリアへSKD輸出・最終組み立て
展開ブランド中国国内:尊界(Maextro) / 海外市場:マセラティ(Maserati)
初号機量産開始時期2027年後半予定(現時点では非公式)
マセラティのステアリングホイール
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競合比較・市場でのポジショニング

ラグジュアリーEV市場において、伝統的な欧州プレミアムブランドは先進的なソフトウェアや車内デジタル体験の提供スピードで中国新興EVメーカーの後塵を拝するケースが目立っています。

今回のマセラティのアプローチは、ゼロから巨額のデジタル開発投資を行うのではなく、中国トップクラスのテック企業であるファーウェイの技術プラットフォームを大胆に取り入れる点に大きな独自性があり、ポルシェ「タイカン」などのライバル陣営が自社開発テクノロジーに拘るなか、圧倒的なスマートコクピット機能と先進安全技術を手に入れることにより、ラグジュアリーGTおよび大型SUVのカテゴリーにおいて強力な競争力を(迅速に)発揮する可能性が考えられます。

補足情報・新しい気付き

親会社であるステランティス(Stellantis)のCEOアントニオ・フィローサ氏は「マセラティは産業パートナーを必要としているが、ブランドを売却することはない」と明言しており、ブランドの誇りを守りつつ外部提携を模索する姿勢を示しているというのが現在地。

ユーザーや業界にとっての新しい気付きは、今後のラグジュアリーカーの価値基準の変化であり、伝統の走行性能や組み立てクラフトマンシップ(イタリア)」と「世界最高峰の電子制御・AI技術(中国)」が交差するこのSKD手法が成功すれば、今後の欧州プレミアムブランドにおける新しいEV開発モデルの雛形(デファクトスタンダード)となるかもしれないという事実です。

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結論

マセラティが検討を進めるファーウェイおよびJACとの提携構想は、厳しい電動化競争を勝ち抜くための極めて現実的かつ合理的な新戦略。

正式な契約締結や具体的な生産計画の発表は”今後の期待”となりますが、イタリアンデザインのエレガンスと最先端デジタル技術が融合した新世代マセラティEVの登場は、世界の自動車市場に大きな波紋を呼ぶことになるのは間違いなく、この例が成功すれば「自動車業界における新しいトレンド」となるのかもしれませんね(そして、中国に助けを求めなければ既存自動車メーカーが生き残れない時代になったことを意味する)。

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参照:CarNewsChina

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