
直近では危機的状況に陥っていたマセラティではあるが、体制を入れ替え再起を測る
セダンの枠を超える新生トライデントの全貌
イタリアのプレミアム・スポーツカーブランド「マセラティ(Maserati)」が未来に向けた大きな方向転換を見せる可能性が高まっており、海外メディアのレポートによると同社は2026年12月10日にブランドの次世代デザインを象徴する2台のコンセプトカーをお披露目する計画を進めているとのこと。
復活が噂されているのは、マセラティの歴史を支えてきた名車「レヴァンテ(Levante)」と「クアトロポルテ(Quattroporte)」の2台であり、特にクアトロポルテについては、これまでの伝統的なセダンスタイルを覆す大胆なコンセプトが示唆されるなど「変わりつつあるマセラティ」を象徴するクルマとなるもよう。
ここで歴史あるトライデント(三叉の槍)ブランドが描く新たな未来の姿に迫ってみましょう。

この記事の要約
- マセラティが2026年12月10日、イタリア・モデナの本社にて、ブランドの新たなデザイン方向性を示す2台のコンセプトモデルを披露するもよう
- 生産終了となったラグジュアリーSUV「レヴァンテ」とフラッグシップ「クアトロポルテ」の名が新世代モデルとして復活を果たすと期待されている
- 特に新型クアトロポルテは伝統的な4ドアセダンから脱却し、「シューティングブレークとクロスオーバーの中間」のような車高の低い大柄な新形態へ刷新される可能性が提示されている
マセラティ「レヴァンテ」&「クアトロポルテ」コンセプトモデル発表の概要
今回のレポートによると、マセラティはイタリア・モデナの本社施設において、12月10日に次世代のデザイン言語を提示する見通しでだとされ、公式な最終確認は待たれるものの、これはステランティス(Stellantis)グループおよびマセラティの首脳陣が明かしてきたプロダクトロードマップのビジョンとも合致しています。
ポルシェ・カイエンなどに立ち向かうラグジュアリーSUV領域、そしてブランド最高峰フラッグシップモデルの2軸において、新たなデザインアイデンティティが指し示されることとなるようですね。
Image:Life in the FAST LANE.
各モデルの特徴・デザイン・予想スペック
12月の発表で披露されると目される2台のコンセプトモデルは、それぞれ全く異なるアプローチでブランドの魅力をアピールするものと予想され・・・。
| 注目モデル | 主な特徴・予想スペック |
| 新型レヴァンテ(Levante Concept) | ・Eセグメント大型ラグジュアリーSUVカテゴリへの復帰 ・ポルシェ・カイエン、BMW X5、メルセデス・ベンツ GLEに対抗 ・次世代EV(Folgore)パワートレインの採用可能性 ・最新デザイン言語を凝縮したダイナミックなスタイリング |
| 新型クアトロポルテ(Quattroporte Concept) | ・「セダンではない」新たなスタイリングアプローチ ・シューティングブレークとクロスオーバーの中間を狙う低重心フォルム ・先進テクノロジーと圧倒的なエレガンスを融合したインテリア |

2016年に登場し2024年に生産を終了した初代レヴァンテは、ミッドサイズSUV「グレカーレ(Grecale)」の上位に位置するフラッグシップSUVとして再構築され、その一方で2023年に生産終了したクアトロポルテはマセラティCEOのサント・フィチーリ(Santo Ficili)氏が「私の中での未来のクアトロポルテはセダンではない。シューティングブレークとクロスオーバーの中間に位置する、背が低く大柄なクルマだ」と語っている通り、これまでのノッチバックセダンの概念を打ち破る革新的な造形で登場する可能性が高まっています。
競合比較・ラグジュアリー市場での位置付け
近年、SUV人気に押されて伝統的な3ボックスセダンの需要が世界的に縮小する中、プレミアムブランド各社はボディスタイルの模索を続けており、ポルシェがタイカン・クロスツーリスモやパナメーラ・スポーツツーリスモで開拓した「背の低いクロスオーバー/シューティングブレーク」という領域は、実用性とスポーティなシルエットを両立する理想的な解の一つであると目されます。
Image:Life in the FAST LANE.
新型クアトロポルテがこのアプローチを採用すれば、単なる伝統的セダンから脱却し、競合のラグジュアリーEVや既存のSUV勢に対して強い独自性を発揮することになり、独自のポジションを獲得するとともに大きな注目を集めるのではないかと期待されているわけですね。
電動化「Folgore」戦略とマセラティの未来
今回のコンセプト発表はマセラティが進める電動化戦略「Folgore(フォルゴーレ)」およびブランド再編計画とも深く連動していて、というのもガソリンエンジンの官能的なサウンドで知られるマセラティではあるものの、今後の新世代モデルでは電動パワートレイン(BEV)を軸とした先進的なアーキテクチャが取り入れられる見込みだとされるから。
伝統のクラフツマンシップとイタリアン・エレガンスを維持しながらも、電動化時代に相応しい洗練されたパフォーマンスをどのように融合させるのか、12月10日のプレビューイベントは同社の将来を占う極めて重要な転換点となります。
Image:Life in the FAST LANE.
結論
マセラティが12月10日に予告する「レヴァンテ」と「クアトロポルテ」のコンセプトモデルは「ブランドの新たな時代の幕開けを告げる挑戦的な一歩」。
特に「セダンを捨てる」という決断が噂されるクアトロポルテがどのようなスタイリングで世界を驚かせるのか、イタリア・モデナから発信される最新情報に世界中から大きな期待が寄せられている、という状況です。
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