| パガーニ・ウアイラBCロードスターがサーキットにてテスト中 |
パガーニ・ウアイラ”BC”ロードスターと見られるプロトタイプがイタリアのサーキットを走行する様子が目撃に。
パガーニ・ウアイラBCは「ウアイラのもっとも過激なモデル」で、パワーアップに軽量化、とことん固めた足回りという、スポーツカーの王道を地でゆくチューンがなされたモデル。
すでにクーペ版が発売されており、20台限定、3億7000万円という価格設定となっています(もちろん完売済み)。
こちらは60馬力アップの789馬力、そして132キロの軽量化、加えてシフトチェンジの速度が速くなり、カーボン製コンポジットシャシーの強度も40%向上。
エアロパッケージはウアイラBC専用で、レーシングカーばりの過激なスタイルを持っています。
「BC」はパガーニ最初の顧客の名
なお、BCとはパガーニ最初の顧客(Benny Caiola氏)のイニシャルで、イタリアから無一文でアメリカに渡り、アメリカで財を成してイタリアへと戻ってきた人物。
その人物へのトリビュート的意味合いを持つのが「ウアイラBC」ですが、クーペに続いて今回は「ロードスターバージョン」が発売されるということになりそうですね。
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パガーニはオープンモデルの方がクーペよりも軽量
通常、オープンモデルは補強が入るためにクーペよりも重量が重くなるのが常ですが、ウアイラの場合はクーペよりもロードスターの方がなぜか80キロほど軽く、よってウアイラBCロードスターもウアイラBCクーペよりも軽くなる可能性が大。
なぜロードスターの方がクーペより軽いのかは謎ですが、補強がいらないほどに強靭な骨格を持つこと、そして単純に構造物としての屋根がないため軽くなっていること、が挙げられるかもしれません。
そして屋根、つまり車体上部にあるものがなくなって重量が軽くなっているのだとすると、それはつまり重心が下がったということを意味し、ハンドリングについてはロードスターの方が優れるかもしれませんね(トップスピードは空力の関係でクーペの方が勝りそう)。
パガーニ・ウアイラ・ロードスターのルーフを折りたたむのは至難の技
なお、パガーニ・ウアイラ・ロードスターは簡易ソフトトップを採用していますが、そのソフトトップを折りたたむのは非常に困難。
折りたたんだルーフを車体に収めるには「正確に」折りたたまないと収まらないからですが、多くのスーパースポーツについては同様の状況のようです(スーパースポーツは全てがギリギリで設計されており、車体スペースが著しく限られている)。
ただ、今回のスパイフォトを見ると、ウアイラBCロードスターのトップは「取り外し式ハードトップ」のように見えますね。