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2018年に納車されたパガーニ・ゾンダ「エーテル」が競売に。最終モデルだけあって”ゾンダの集大成”とも言える仕様を見てみよう

2019/08/17

| 初期のゾンダとは比べ物にならず、むしろウアイラに近い品質 |

パガーニは1999年にゾンダの生産を開始し、公式には2103年に最終モデル「レボルチオン」をもって(公式には)生産終了。
ただしその後にも顧客の要望に応じて数台のゾンダを生産しており、今回オークションにかけられるゾンダ・ロードスター”Aether(エーテル)”もその一台。

このゾンダ・ロードスター・エーテルの特徴は上半分がグロス仕上げのエクスポーズドカーボン、そしてレッドのラインを挟んで下半分がマット仕上げのカーボン仕様となっていること。

そのデザインは「ゾンダ・チンクエ」にインスパイアされたもの

そして巨大なリアウイング、空気抵抗で後ろに飛んでゆきそうなほどのエアスクープも特徴的ですが、これらは「ゾンダ・チンクエ・ロードスター」へのオマージュ。

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ボディセンターやウイング翼端にもレッドのアクセントが入ります。

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ヘッドライト周辺にもレッドのライン。

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ホイールはブラック、センターロックとブレーキキャリパーはレッド。

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フロントバンパーの処理などを見るに、ゾンダ初期モデルよりも「ウアイラに近い」と思わせる品質の高さを持っています。

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エンジンはもちろんメルセデスAMG製の7.3リッターV12、そして出力は760馬力。
なんと言っても重要なのは、このエンジンが「自然吸気」ということで、これはもうパガーニの現行モデル”ウアイラ”には望めないもの。

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さらにもうひとつ、すでにパガーニが廃止してしまったものとして「マニュアル・トランスミッション」があり、こういったスパルタンさが今でもゾンダの人気を支えているのかもしれません。

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なお、このゾンダ「エーテル」はゾンダのほぼ最終モデルにあたるため、「もっとも完成度の高いゾンダ」でもあり、ゾンダの集大成とも言えるもの。

たとえばこのグリーンのスタートボタンは「ゾンダR」から拝借したものだそう。

フロントフォグ、リアフォグはスナップスイッチ、ハザードランプは(おそらく)プル式となっています。

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ヘッドユニットはソニーRSX-GS9。
センターのアナログ式アッテネーターのツマミはソニー純正から「パガーニ特製」へ。
この形状はシフトノブなどと同じデザインですね。

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このスイッチの役割は不明。
センターコンソールともども、カーボンファイバーの上にアルミパネルを貼り付けただてというシンプルかつスパルタンな仕様です。

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インテリアはこんな感じ。
ベースはブラック、そしてレッドのステッチ入り。
その他はカーボンとアルカンターラが用いられ、シートベルトは4点式ハーネスというレーシングカーばりの雰囲気を持っています。

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エアコン吹出口の配管もカーボン製。

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シートベルトはスパルコ製。

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こちらはトランクと専用ラゲッジ。
ラゲッジもやはり車体と同じカーボンファイバーにレッドアクセントという仕様を持っています。
なお、構造上、このラゲッジを取り出すには、リアウカウルを開き、それからトランクを開く必要がありそうですね。

この位置にラゲッジスペースがあるのは「(重量バランス最適化のため)ホイールベース間に重量物を収めたい」という意向によるものだと思われます。

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ステアリングホイールはアルカンタラにレッドステッチ。
メーターリングの処理も芸術的と言えるもので、やはり初期のゾンダには見られない仕上げですね(スピードメーターは時速400キロまで刻まれる)。

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シフトレバーも当然専用デザイン。
ストロークが短そうに見え、ショートシフターを装備しているのかもしれません。

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エンジンルーム内の仕上げも最新モデルである「ウアイラ」顔負けの美しさを持っていることがわかります。

出品はRMサザビーズを通じ、オーナー自身が行うそうですが、オークション開催場所は「アブダビ」とのことなので、所有者は中東の人なのかもしれません。

なお、予想落札価格は最高で6億円程度と見られますが、これは「もっとも高価な」ウアイラ・ロードスターBCの「4億円」よりも高い価格。

ですが、今回公開された画像にて確認できる仕様、そして美しい仕上げを見るに、十分にその価値はありそうですね。

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