ときどき奇っ怪な製品やコンテンツを発表するホンダですが、今回「Sound Sitter(サウンドシッター)」なる製品を発表(非売品)。
これはサウンドをもってベビーシッターの代りにするという意図のネーミングだと思われますが、ぬいぐるみの中にクルマのエンジン音を発するデバイスを仕込み、キッズたちが泣き出したらサウンドを「ON」にし、そのサウンドでキッズたちを安心させる、というもの。
ホンダは真面目に社会貢献を考えた
なお、これはエイプリルフールのネタに近いものを感じるものの、ホンダは「移動を支える会社として」小さな子供をもつ親の悩みを解決しようとホンキで考えた結果のようです。
ちなみにホンダからのコメントは下記の通り。
赤ちゃんの仕事は、たくさん泣くこと。 それを否定することはあってはいけないと思います。 でも「バスとかお店の中で、泣いちゃったらどうしよう…。」 という気持ちから、外出することが億劫になってしまう お母さん・お父さんがいるのも事実です。 私たちHondaは、移動を支える会社として その悩みをなんとかしたいと思いました。 その中で見つけたのが、クルマのエンジン音に秘められた効果。 そして、一台のぬいぐるみが生まれました。 赤ちゃんに、もっと安心を。 家族にもっと、移動する喜びを。 特設サイトでは、実験の詳細や体験イベント情報を掲載中。 収録したエンジン音の試聴もできます!
VIA:Honda Sound Sitter
サウンドシッターはなぜ生まれたのか
ホンダとしては「移動を楽しく」ということから「サウンドシッター」の開発をはじめたそうですが、75.3%もの母親が「子供が泣くことを気にして外出するのが億劫」と応えていることに着目。
そこでサウンドヒーリング協会とのタイアップにて子供が「落ち着く」周波数がクルマのエンジン音にあることにヒントを得て今回のサウンドシッターが誕生した、とのこと。
開発段階でホンダは実際にエンジン音の効果を検証しており、まずは約30車種のエンジン音をサンプリングして胎内で聴く音に最も近いもサウンドを選定。
そうやってサウンドシッターに仕込む音として白羽の矢が立ったのがNSX(2018)、インテグラ・タイプR(2001)、S2000(1999)のエンジンサウンド。
実際に子供にこれを聴かせると12名のうち、11名に効果があったとしており、「なかなかの成果」だと言えそうですね。
気になるのは「効果のなかった1名」ですが、これはもっと過激なV12サウンドを求めていたのかもしれませんし、アメリカンV8のデロデロいう音のほうが良かったのかもしれません。
そんなわけで誕生したのがサウンドシッター。
ただしそのルックスは「スポーツカー」ではなく、これは「親しみやすさ」を考慮したものなのでしょうね。
そして子供が泣き出したらスマホ経由でスイッチオン!
実際の動画を見てみよう
こちらがサウンドシッターが開発された経緯や動作を示した動画、「クルマのエンジン音で赤ちゃんが泣き止む!?”Honda SOUND SITTER”」。