| 売り主によると、2台だけエンドレスによってカスタムされたうちの一台らしい |
米自動車売買サイト、Bring A Trailerにて1991年製のホンダ(北米仕様なのでアキュラ)NSXが登場。
ただし、画像を見る限りではNSXの面影がまったく感じられないほど改造されており、「手が入っていないボディパネルは一枚もない」といった感じ。
ボディキットはBSM、カスタムを担当したのは(ブレーキの)エンドレスだと紹介されているものの、その詳細はナゾ。
NSX現役時代、日本で二台だけ作られたうちの一台だとされ、しかしその割には「左ハンドル」となり、そのルーツがはっきりしない個体でもあります(NSX発売当初、国内在庫が足りず、左ハンドルのアキュラNSXもけっこう入ってきた)。
一瞬、光岡「大蛇(オロチ)」をも思わせるデザインでもありますが、かなり物議を醸しそうな一台でもありますね。
ボンネットの先からテールまで完全カスタム
サイドから見ると、かなりオーバーハングが延長されていることもわかります。
ハッチ形状だったリアウインドウは取り払われ、トンネルバックへと変更されているようですね。
ドミラーは専用品で、ワイドボディにあわせて「外に」出されています。
前後にはオーバーフェンダーが装着され、リアフェンダーに対応すべくドアも加工済み。
サイドステップももちろんオリジナル形状を持ち、給油口までもが変更に。
なおホイールはエンケイ製で、フロントは17、リアは18インチ。
ブレーキシステムはもちろんエンドレス製となり、2ピース構造のローターを持っています。
リアウイングも独自形状、そしてリアバンパーはディフューザー形状を持ち、テールパイプは左右2本、合計4本出し。
テールランプはサリーンS7からの流用ですね(ゾンダもこのテールランプを使用している)。
エンジンは3リッターV6にCTエンジニアリング製のスーパーチャージャーをドッキングさせ、オリジナルECU、そしてコンプテック製インテークを装着することで351馬力を発生します。
サスペンションはZEAL製(懐かしいな・・・)の車高調整式を採用してフロントリフターも装備。
エンジンは2018年の規制(カリフォルニア)をクリアしており、安心して北米で乗ることができる、とのこと。
ヘッドライト、ウインカーユニットは純正のようですが、フロントバンパー含むフロントセクションは一新されており、見た感じでは「一体モノ」。
そのデザインは賛否両論あるとして、かなり凝った構造、そして異常なまでの情熱によって仕上げられたクルマだと言えそうです。
インテリアはさほど大きく変更されておらず、ステアリングホイールとシフトノブがナルディ製へ。
オーディオはケンウッド製、そして「自動車電話」が装備されているところがなんとも時代を感じさせますね。
現在オークション形式にて販売されており、もうじき落札を迎えるものの、その価格は(現時点で)250万円程度。
つまりNSXとしては破格に安いということになりますが、やはりこのカスタムが災いしている、としか言いようがないのかもしれません。
安価にて購入し、リビルトパーツを使用して外観をノーマルに戻すこともできそうですが、それもまた当方もないコストと時間がかかりそうですね。