| ここまで走行距離が少なくコンディション良好なS2000もまたとないだろう |
走行わずか54キロという新車コンディションのホンダS2000が、来年1月にメカム・オークションが開催する競売に登場するとして大きな話題に。
このS2000はヘイディ・チリンチョーネさんという女性が所有するもので、彼女はこれまでに2台のS2000を新車で購入しており、こちらはその2台目なのだそう。
そして購入から20年経った今、彼女は「そろそろ、この素晴らしいスポーツカーを路上に解き放ち、他の誰かに楽しんでもらいたい」という思いから売却を決意したと報じられています。
2台目のホンダS2000は保存用として購入
最初に購入したのはレッドの個体だったそうですが、そちらを日常的に乗るかたわら、別途このシルバーの個体を購入してずっと保管していた、とのこと。
なお、購入時の走行距離は(デリバリーマイレージの)38km、そしてその後に乗ったのはわずか16km。
そしてこの総走行距離54キロというのはこれまで売りに出されたS2000よりも(おそらく)少なく、確実に1000万円を突破するだろうとも見られているようです。
驚くべきことにこのS2000は未登録
そしてもうひとつ驚かされるのは、このS2000は「未登録」ということ。
購入時の付属品等もすべて残されており、なんと落札者は「新車のS2000を購入し、その最初のオーナーになれる」という栄光に浴することが可能となります。
ホンダS2000はこんなクルマ
ホンダS2000は1999年に販売が開始されており、前期モデル(AP1)は2リッターエンジン(F20C)を搭載し250馬力を発生。
最高出力を発生するのは8,300回転という超高回転型エンジンで、スタート時のクラッチミートも「けっこう」回さなくてはすぐにエンストした記憶があり、実際に運転したイメージとしては「4輪のバイク(エンジン回転数だけではなく、ノイズやバイブレーションも含めて)」というもの。
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そしてやはり「あまりに乗り手を選ぶ」特性は市場には受け入れられなかったと見え、後期型(AP2)ではエンジンが2.2リッターへと拡大されるも出力は240馬力にダウン。
ただしこれは最高出力を発生する回転数が7,800回転に下げられたことが理由であり、逆に最大トルクは218Nmから221Nmへと引き上げられ、これを発生する最低回転数も7,500RPMから6,500RPMへと下げられています(つまり、トルクが低回転から太くなって乗りやすくなった)。
公開されている画像を見ると、内外装やエンジンルーム、どれをとってもまさに「新車」。
当然ながら室内保管であり、そして保管するだけではなくちゃんとメンテナンスされていたであろうこともわかります。
ここまでコンディションに優れるS2000も珍しく、やはり「1000万超え」は確実と見た方がいいかもしれませんね。
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