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ユーチューバー、BoostedBoizの製作したシビック「ウォー・ワゴン」がスゴいと話題に。
これは1991年製のシビックワゴン(日本だとシビック シャトル)をハードなオフローダーへとカスタムした車両で、もとはというと、ベン・ハフマンなる人物が廃車の危機に直面したシビックシャトルに出会い、これをわずか500ドルで買い取ってリノベーションしたもの。
それが2015年のことだと言いますが、同氏はこのシビックシャトルを改造するためにHRGエンジニアリングという会社まで設立してしまい、その後幾度となくバージョンアップを行って現在の形にまでカスタムしたそうです。
ローダウンではなくリフトアップ
なお、アメリカでは、ホンダ車のカスタムというとローダウンが主な手法だと思われるものの、ベン・ハフマン氏は逆にこれをリフトアップ。
ただしそう簡単にリフトアップできたわけでもなく、様々なサスペンションを試し、現状の「6インチアップ」に。
更にタイヤは30インチのオフロード用、ホイールもビードロック付きへ。
なお、エンジンはノーマルの1.6リッターSOHC4気筒のままだそうですが、駆動輪は「4WD」。
シビックシャトルには「RT」4WDグレードがあり、これに採用されている6速マニュアル・トランスミッションの1速はいわゆる「スーパー・ロー」であり、そのためにこの大きなタイヤを装着したとしても普通に走行することができるようですね。
シビック「ウォー・ワゴン」はこんな仕様を持っている
そしてこのシビック・ウォー・ワゴンはなかなかにユニークな仕様を持っており、ここでその一部を紹介したいと思います。
まず、ドアはその上部をカットされて「半分の高さ」に。
ただしドリンクホルダーが設けられるなど、快適性にも注意が払われているようです(ドリンクホルダーのエッジには”チェーン”が使用されている)。
一応、ドアオープナーも見えますね。
ステアリングホイールはかなり大きな直径のものへと交換済み。
パワステ付きといえど、純正のステアリングホイールだと、この大きなタイヤを動かすには骨が折れるのかもしれません。
そしてステアリングホイールには、そこを持ってくるくると回せば簡単にステアリングホイールを回転させることができるパーツつき。
このパーツは日本でも売られていて(今はコンプライアンス上、販売されていないかも)、ちゃんとした商品名があるのだとは思いますが、ぼくとその界隈では「横着ノブ」という名で通っていたことを思い出します。
ちなみにシフトノブは「手榴弾」。
オーバーフェンダーやグリルガード、ルーフラック、シュノーケル、フックなど、オフロード走行やオーバーランダーに必須となる装備もひととおり揃います。
そしてこの最低地上高を活かし、ある程度の水深であればザバザバと走行可能。
かなり深いところも走行し、車内には盛大に水が入ってきますが・・・。
内装は浸水を想定した作りをもっており、ドレーンプラグを抜くとこんな感じでザバザバと排水が可能です。
スクラップされる寸前ながらも命を救われ、別の人生を歩むことで輝きを取り戻したということになり、なかなかに数奇な運命をたどったシビックだと言えそうですね。
ホンダ・シビック・ウォーワゴンの動画はこちら
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参照:BoostedBoiz