｜ なお生産は年内にすべて完了、そしてNSXはそのライフを終えることに ｜
思えばホンダNSXは短い一生だった
さて、ホンダ（アキュラ）が本日、オハイオ州メアリーズビルにあるパフォーマンス・マニュファクチャリング・センター（PMC）にて、2022年モデルのNSX Type Sの生産を開始したと発表。
米国アキュラによると、8月の受注開始後、24時間以内に300台の米国向けモデルすべてが予約完売したとのことで、生産は年内に終了する予定なのだそう。
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最初の二台はマット仕上げの「ゴッサムグレー」
PMCディビジョンリーダーのゲイル・メイ氏は、「今日は、PMCとアキュラにとって、待望のNSX Type Sスーパーカーの出荷を開始するエキサイティングな一日です。ここにいるすべてのアソシエイトは、VIN#001からVIN#350まで、私たちが作るそれぞれのType Sが、このチームが2016年に作った最初の第2世代NSXと同じくらい完璧なものになるように努力しています」とコメント。
最初に完成した2台は、専用のゴッサムグレーのマット塗装で仕上げられており、PMCではマットメタリック塗装を安全に届るために、新たな輸送・ハンドリング技術を導入した、とのこと。
具体的には新たに保護フィルムを貼ったり、輸送用のソフトボディカバーを用意したりといったところですが、こういった対応を行うのは「マットペイントはちょっとした修正ができないため」。
通常の光沢（グロス）仕上げだと、輸送中についたキズなどはトップにクリアを塗って磨くなどして修正ができるのですが、マットは部分的な補修はもちろん研磨もできないので「絶対に傷がついてはならない」わけですね。
さらにアキュラディーラーは（マットペイントに関する）特別なトレーニングを受け、オーナーに対しても適切なケアを指導することになる、と伝えられています。
ちなみにこの「ゴッサムグレー」は日本だと「カーボンマットグレーメタリック」に該当するのだと思われ（ホンダは、同じカラーであっても国によって名称を変更することが多い）、日本国内だとこのカラーを選べるのはわずか10台となっています。※アメリカ市場向けだと70台
NSX TypeSはこんなクルマ
NSX TypeSは「NSXの最終記念限定モデル」となり、世界限定350台のみが生産されることになりますが、アメリカ市場に300台、日本市場向けに30台、その他の市場に20台が振り分けられます。
日本国内だと、通常モデルの2420万円に対して、TypeSで価格は2794万円という価格設定を持ち、購入には「審査」があるとされ、初代NSXのオーナーやNSXの2020年モデルを購入できなかった人が優先されるといい、しかし多くの自動車ジャーナリストが購入しているところを見ると、「著名人優先」なところもあるのかもしれません。
搭載されるエンジンについてはアルミニウム合金製の3.5リッターV6ツインターボエンジン、そしてこれに3基の電気モーターを組み合わせ、システム合計では600ps（447kW / 608PS）、トルクは492lb-ft（667Nm）を発生し、これは通常のNSXよりもそれぞれ27馬力（20kW / 27PS）、16lb-ft（22Nm）の数値向上。
さらには足回りも専用にチューニングされ、「NSX史上もっとも優れるハンドリング」を実現したとアナウンスされていますが、カーボンセラミックブレーキ、カーボンファイバーエンジンカバー、カーボンファイバーインテリアパッケージを追加することで、26kgの軽量化を実現でき、さらにその性能に磨きをかけることができるようですね。
NSX TypeS専用装備としては下記がアナウンスされています。
- カーボンファイバー エクステリアスポーツ パッケージ（カーボンファイバー フロントスポイラー/リアディフューザー/サイドシルガーニッ
シュ、ダーククローム エキゾーストフィニッシャー） - ジュエルアイLEDヘッドライト（ブラックハウジング）
- レッドエンジンセンターカバー&シリアルナンバー入りエンブレム
- NSX専用鍛造アルミホイール&前後異径 スチールラジアルタイヤ（Pirelli P ZERO）
- セミアニリンレザー×アルカンターラ パワーシート
- Type Sロゴ（ボディーサイド、グローブボックス）
- ピアノブラック塗装(ドアミラー、アウタードアハンドル)
- アルカンターラインテリア（ルーフライニング、ピラーガーニッシュ、センターパネル）
- Type S スマートキー
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