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S2000復活?ホンダ欧州副社長がシビック・タイプRの人気とスポーツカー愛を語り、ホンダ創立75周年に「なにかあるかも」。9月24日の創立記念日に発表か

ホンダ

| ホンダはシビック・タイプRの人気をもって「スポーツカーがブランド価値を押し上げる」ことを十分に理解したものと思われる |

さらに各社が「ガソリン時代の終わりを記念する」ためのヘリテージモデルを発売する中、このチャンスを見過ごすわけにもゆかないだろう

さて、ホンダは1948年9月24日に設立され、つまり今年で創立75周年を迎えますが、そこで「S2000の後継モデルが登場する」というウワサが出ています。

これはホンダモーター・ヨーロッパの上級副社長であるトム・ガードナー氏がカーメディアに対して語ったもので、もはや伝説となりつつあるS2000の後継車が発表される可能性を示唆しているわけですね。

トム・ガードナー氏は、新世代のシビック・タイプRが「非常に高い評価を得ている」ことを強調しており、ホンダがスポーツカーを愛していること、優れたスポーツカーを作ることができる素養を持つことをに触れ、さらに「私たちはハイパフォーマンスカーを愛しており、最新のシビック・タイプRに対する力強い反応にとても感謝しています」とコメント。

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しかしS2000後継モデルの詳細はわからない

そしてトム・ガードナー氏は「S2000はホンダ創立50周年を記念して発表されたこと」を振り返り、今回75周年を迎えるにあたり”なにか特別な事が起きる”と示唆しているわけですが、今回その詳細については全く触れておらず、よって実際にS2000後継モデルが発売されるかどうかはナゾのまま。

ただ、現在はガソリンエンジンが消滅して電動化世代へと移行する過渡期でもあり、この状況において「スポーツカー」「マニュアル・トランスミッション」に対する強い要望があることもまた事実。

よってケータハムやドンカーブートなどドリビングにフォーカスしたシンプルなクルマの人気が非常に高くなっており、もちろんシビック・タイプRに対する市場の強いリアクションもそういった流れを反映したものだと考えていいかもしれません。

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そして電動化時代になると「ガソリン時代ほど」各自動車メーカー間の思想の差や技術力の差を出すことが難しくなり、それ以降はブランド価値を下支えするようなアイコニックなモデルをリリースすることが難しくなる可能性も。

そう考えると、今のこの状況は「最後の(ガソリンエンジン搭載)スポーツカー」「未来のホンダのイメージを形成する、将来の資産となりうるスポーツカー」を発売する最後の機会だとも考えられ、そのスポーツカー単体で採算が取れなくとも(まず取れないだろう)、ホンダのブランド価値を押し上げることができるならば、それは「取り組む価値がある」とも考えられます。

そしてホンダはシビック・タイプRにて十分にその必要性を感じ取ったはずで、「やるなら今しかない」と認識しているのかも。

ホンダS2000復活の話は過去に何度かあった

なお、ホンダS2000後継モデルについては過去になんどか話があり、2017年に「ホンダ創立70周年、S2000発表20周年」を迎えようとしていた際にもS2000が復活するとされたことも。

ただしこの際にはSUVブームが大きく盛り上がっていて、ホンダが公式に「今はSUVを優先すべきであり、スポーツカーを作っている場合ではない」とコメントし、当時のウワサを一蹴しています。

ただし自体が大きく動いたのは2020年末にフォーブスが報じたニュースで、ここでは「2024年発売」「デザインは初代S2000を踏襲」「アルミとカーボンを使用して車体重量は1360kg程度に収まる」「シビック・タイプRの2リッターターボエンジンを採用」という内容が語られています。

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現時点では本当にS2000が復活するかどうかわからないものの、現在各自動車メーカーが「将来に資産価値が残るクルマ」をつくることを重要視しているという状況、ホンダ含めマツダやトヨタ、日産など日本の自動車メーカーが復刻パーツを発売して過去のクルマを未来に残そうとしていることなどを鑑みるに、ホンダはこのチャンスを見逃さないかもしれません。

そして皮肉なことに、「電動化の潮流、EVシフト」によってガソリンエンジン搭載スポーツカーにスポットライトが当たり、それが今回のチャンスにつながったとも考えることができそうです(そう考えると、売れるかどうかは別として、ガソリンエンジン搭載車の象徴がスポーツカーなのだろうと思う)。

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参照:Autocar

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