ブラバスがメルセデス・ベンツEQSの最上位カスタム「マスターピース」公開！新車価格のほぼ倍、エアロダイナミクスと高級感が大きく向上

｜　新車価格の「倍」といえど価格に見合った満足感を得られそうだ　｜

エアロダイナミクス、そしてハンドリングも大幅に向上、ブラバスらしい内容に

さて、主にメルセデス・ベンツを高レベルでカスタムすることで知られるブラバス。

少し前にはメルセデス・ベンツのエレクトリックセダン「EQS」のカスタムを公開していますが、今回はそれをさらに推し進めた「マスターピース」をリリース。

なお、この「マスターピース」とはブラバスのラインアップ中では最上位に位置するチューニングプログラムであり、ブラバスの持つ経験そして技術をすべて詰め込んだという位置づけです。

そのチューンの内容は「エアロダイナミクスの向上」

なお、EVのチューンはそうとうに難しく、まず出力を向上させることがほぼ不可能であり（メーカー純正のプログラムを弄ることがまず無理）、そしてダウンフォースを強化したりワイドタイヤを装着して走行時の抵抗が増えたりすると航続距離が短くなってしまい、EVとしての性能を著しくスポイルしてしまうことにわるわけですね。

よってブラバスは「見た目の存在感を強めつつも空力性能を効率化する」という難題に取り組むことになり、まずはアグレッシブに見えるフロントリップにつき、空気抵抗とフロントアクスルリフトを低減するといい、さらにバンパー両脇に設けられたフラップはフロントブレーキとクーラーへのエアフローを改善するとのこと。

さらにはカーボンファイバー製のエアディフレクターがリアホイールの前に配置され、ホイールウェルを通過するエアフローをより強力に促進することができるほか、リアにはマッスルな外観を持つディフューザーとスポイラーがあり、リアアクスルの揚力を40%低減しています。

なお、メルセデス・ベンツEQSはピュアEVなのでエキゾーストパイプが存在しませんが、ブラバスが「フェイク」エキゾーストパイプを追加しなかったことには喝采を送りたいと思います。

そしてマンソリーはもともと装着されていたクロームパーツをブラックへとペイントすることでマットグレーのボディカラーとの一体感を高めており、フラッシュサーフェスを持つEQSの塊感をいっそう強調することに。

ブラバスによると、このエアロダイナミクスキットの装着によってCd値が（もともとの）0.23から7.2％改善されたといい、時速100km/hから140km/hの速度域において航続距離が平均7％向上すると述べています。

グロスブラックにペイントされたホイールのサイズは22インチ、タイヤサイズはフロント255/35 AR 22、リア295/30 ZR 22、銘柄はピレリP-Zero。

ブレーキキャリパーはシルバーにペイントされ「MANSORY」のロゴが入ります。

なお、車高はフロントで1.5センチ、リアで2センチ下がっており、これによる前面投影面積の縮小も（多少は）エアロダイナミクス改善に貢献しているのかもしれませんね。

メルセデス・ベンツEQS「マンソリー・マスターピース」のインテリアはこうなっている

そしてこちらはメルセデス・ベンツEQS「マンソリー・マスターピース」のインテリア。

元来ラグジュアリーなインテリアが大幅に見直され、より高級感のある素材や仕上げが施されています。

そしてこのメルセデス・ベンツEQS「マスターピースインテリア」は、チャコールカラーのレザーをふんだんに採用。

アローウェーブと呼ばれるキルティングが施されたシートがラグジュアリー感を加速させ、さらにヘッドレストにはブラバスのロゴが刺繍にて再現されています。

ペダルは（ちょっとめずらしい）カーボンファイバー。

参考までに、このメルセデス・ベンツEQS「マンソリー・マスターピース」の価格は251,654ユーロ（日本円で約3300万円）に設定されており、これは現地でのメルセデス・ベンツEQSのほぼ倍に相当するものの、Gクラスのカスタム（ノーマル車両の3倍くらい）に比較するとちょっと割安であるような気もしますね（EQSではパワートレーンのチューンが行われてないせいかもしれない）。

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