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ソニー・ホンダ・モビリティ「アフィーラ」最新プロトタイプが公開。各部のデザインが調整され「現実的に」、そしてAIを搭載する「走るゲームコンソール」へと進化【動画】

ソニー・ホンダ・モビリティ「アフィーラ」最新プロトタイプが公開。各部のデザインが調整され「現実的に」、そしてAIを搭載する「走るゲームコンソール」へと進化【動画】

| 現時点ではアフィーラの価格に関する情報が公開されていないが、おそらくは「かなり高価な」クルマになるだろう |

搭載されるエンターテイメントシステム上で動くアプリには「サードパーティーも参入可能」に

さて、ソニー・ホンダ・モビリティが(ラスベガスで開催されている家電見本市の)CES 2024にて、Afeela(アフィーラ)プロトタイプの最新バージョンを公開。

このアフィーラについてはすでに何度か試作車が公開されているものの、最新バージョンには様々な改良が施され、ソニー・ホンダ・モビリティによれば「以前よりも量産型に近づいている」。

主な変更点としては車体前後、とくにフロントエンドに集中しており、ヘッドライト部分が上下に広くなって「現実的に」、そしてバンパー下部にはブラックのリップが追加されることによって精悍さが増しているように思います。

Afeela (1)

そのほか、最新のアフィーラ「プロトタイプ」にはこんな変更も

さらに今まで「カメラ」だった後方確認用デバイスはコンベンショナルな「ミラー」へと置き換えられ、ピラー類もやや太くなっているようですが、これらはもちろん各種法規や安全性を考慮したもので、つまりは「現実的」になったと考えられます。

Afeela (3)

リアエンドでもいくつかの変更が見られ、バンパーの形状、そしてその下に装着されるリップが追加されていますが、全体的に見て、これまでの「丸くツルっとした」ボディ形状から「ややシャープで直線的な」雰囲気へと変わっているようにも見えますね。

Afeela (4)

インテリアの変更はさほど大きくはなく(ドアカメラ用のモニターも残っている)、しかし最大の変更は”運転支援システム(ADAS)へのAI(人工知能)の活用”だとも考えられます。

なお、今回の発表につき、その内容のほとんどは「AI」に終止していて、ソニー・ホンダ・モビリティによれば「車両、歩行者、地形、天候など、様々な外的環境条件をシミュレートし、AR技術と組み合わせることで」より安全な運転に貢献できるほか、マップデータを利用した新しいエンタテインメントやゲーミング機能の創出を目指すとしています。※VWも同じ時、同じ場所でAIの活用を発表している

SHM-Afeela (2)

現在、EVは文字通りの「戦国時代」となっていますが、市場をリードするのは間違いなく中国勢であり、そして中国勢のEVをひとことで言うならば「走るスマホ」。

つまりエンターテイメント性が非常に重視されるということになり、アフィーラはそこにチャンスを見出した可能性もありそうです。

さらに言うなれば、このアフィーラは「走るスマホ」というよりは「走るゲームコンソール」的な性格を持っており、「社外のクリエイターやデベロッパーがアフィーラのOS上で動作するアプリケーションやサービスを開発できる環境を提供する」とされ、サードパーティーを巻き込んだ盛り上がりを期待していると考えて良いかと思われます。

Afeela (5)

これによって、ソニー・ホンダ・モビリティは「アフィーラを、モビリティと社会をつなぐサービスに進化させる」ことを目論んでいるようですが、アプリやサービス、そしてそれらの使われ方は国や地域によって大きく異なり、しかしアフィーラの場合は「プラットフォームを提供するので、あとは現地のデベロッパーで自由に使い方を考えてください」というスタンスなのかもしれません。

Afeela (2)

ただ、実際にアプリを開発しようとなると相当なコストがかかるため(開発用車両も必要になる)、実際にサードパーティーがアフィーラのために費用を投じて開発を行うかどうかは疑問であり、もしかするとソニー・ホンダ・モビリティの思惑通りにことが運ばない可能性も。

しかしながら既存自動車メーカーとはまったく異なる方向にて、そして「ソニー」というブランドを活かした展開(グランツーリスモとの提携も発表されている)は注目に値するもので、群雄割拠状態のEV市場にてどこまでの存在感を発揮できるのかには注目したいところですね。

ソニー・ホンダ・モビリティ「アフィーラ」とグランツーリスモとのコラボ動画はこちら

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参照:Sony Honda Mobility

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