| おそらく実際に運転はできないだろう |
さて、ドーナツメディアに懐かしのオートザムAZ-1が登場。
オートザム(Autozam)はマツダの多チャンネル展開戦略に基づき1989年に設立されたディーラーの一つで(ほかにアンフィニ、ユーノスなどがあった)、当初はマツダ色を極力排除して運営されています。
そしてそのオートザムより1992年に発売されたのが「AZ-1」。
ガルウイング、ミドシップレイアウトを採用する「軽規格スーパーカー」だとも言えるクルマです。
オートザムAZ-1はこんなクルマ
オートザムAZ-1は軽自動車規格のためにかなり小さく、ボディサイズは全長3,295ミリ、全幅1,395ミリ、全高1,150ミリ、そして車体重量はわずか720キロ。
エンジンは660cc直列3気筒ターボ(レッドゾーンは9000回転!)、出力は規制ギリギリの64馬力。
2017年に「25年ルール」によってアメリカにも輸入できるるようになったクルマのひとつです。
こんなクルマまで?スズキ・カプチーノ、トヨタ・マークⅡ、ホンダ・モビリオ等、”25年ルール”にてアメリカへ流れるクルマを見てみよう
なお、この個体は2017年に「ジェイ・レノガレージ」に登場したクルマそのもので、アメリカ人女性、アシュリー・デルーカさん(美人)が日本で買付け、アメリカへと輸入した一台。
実際にこのクルマでサーキットを走行するほどのカーマニアです。
ちなみに当時はこの「AZ-1」のほか、ホンダ「BEAT(ビート)」、スズキ「CUPPCINO(カプチーノ)」が同時に出揃うという夢のような時代でもあり、それぞれの頭文字を取って「ABCトリオ」と呼ばれたことも。
なお、発売前の1989年、東京モーターショーに出展された際には(市販モデルとして採用された)「タイプA」、スーパーライトウエイトスポーツ「タイプB」、レーシングカー風の「タイプC」が出展されています。
なお、ボディ外板は簡単に取り外すことができる構造を持っていたので、おそらくは「AZ-1が人気化すれば、カスタマイズパーツとして、外板だけを発売しようと考えていた」のだと思われます(トヨタMR-S、ダイハツ・コペンも同様に外反を容易に交換できる)。
こちらはフォードF-150、アウディA4と比較してみた図(縮尺は3車で合わせられているので、実際にこんなサイズ感)。
F-150のタイヤ外形とAZ-1の車高とが同じくらいというイメージですね。
そして実際に乗り込んでみるとこう。
テスターの身長は193センチなので、とてつもなく車内が狭く感じられます。
おそらくは足が邪魔してステアリングホイールを回すのは難しそうですね。
ちなみにAZ-1のステアリングレシオについて、ロック・トゥ・ロックは「2.2」。
このホイールベースで2.5というのは超クイックで、(運転したことないけど)ガンガン曲がるのは間違いなさそう(そのためか横転も多かったと聞く)。
参考までに、このロック・トゥ・ロックについて、トヨタGRスープラは「2.1」、トヨタ86は「2.5」。
そのほかランボルギーニ・ウラカンが「2」、フェラーリ458/488も「2」、マクラーレン720Sが「2.5(スーパーカーにしてはスロー)」、スバルWRX STI(Type RA)が「2.1」、ホンダS660が「2.8」、マツダ・ロードスターは「2.6」、アルピーヌA110では「2.2」。※ホンダS2000のVGS(可変ギアレシオステアリング)搭載車は驚愕の1.4
逆にスポーツカーなのにスローなレシオを持つのはポルシェ911の「2.62」、アルファロメオ4Cの「2.75」。※このあたりはホイールベースが短いからかも
VIA:Donut Media