まさか新車のGT-R V-Spec IIニュルが存在したとは
先日の世界最高速度違反記録を持つ「スモーキー永田 V12 スープラ」に続いてレアカーがBHオークションに登場。
これは2002年のスカイラインGT-R V-Spec II Nürですが、なんと「新車」。
正確には走行距離10キロではあるものの、新車でも工場内の移動やディーラーへの輸送、また敷地内での移動などで多少なりとも走行することになり、走行ゼロの車は基本的にない、と言えます。
GT-R V-Spec IIニュルは1000台限定のレアモデル
今回オークションに登場するVスペックⅡニュルは2002年に発売されたもので、Mスペック・ニュルとともにR34GT-R生産終了に伴う「記念モデル」。
あわせて1000台のみの生産となっており、エンジンは「N1」仕様。
エンジン内部はバランスどりが行われ、ウォーターポンプ、エキマニ、タービンなど周辺パーツもN1仕様に。
なおエンジンヘッドはレッドではなく専用の「ゴールド」となっています。
そのほかスピードメーターの表示が300キロスケールとなるほか、コーションプレート、グレードーネームも変更に。
専用ボディカラーとしてミレニアムジェイド(メタリックグレー)、ベイサイドブルーが設定されていますが、今回オークションへと出品される個体はモータースポーツ色の強いホワイトとなります。
他にR34 GT-Rのバリエーションはどんなものが?
なおR34 GT-Rには他に「Vスペック」「N1」「ミッドナイトパープルII」「ミッドナイトパープルIII」「VスペックII」「Mスペック」「NISMO R34GT-R Z-tune」が存在。
Vスペックはアドバンスドエアロ、アクティブLSD、アテーサE-TS PROが装備された走りのグレードで、N1は競技用ベース車両となりN1専用エンジンが搭載に。
モータースポーツベースなので当然オーディオやエアコン、電動ミラーなど快適装備が「レス」となっています。
「ミッドナイトパープルII/IIIについては特別塗装色「モルフォテックス」を採用したボディカラーが特徴ですが、この構造色は最近になりレクサスLC500が採用したもので、それを考えると(内容の差はあれど)日産は進んでいた、と言えそうです。
なお日産はフッ素樹脂コートや、耐スクラッチ塗装採用など、塗装については昔から結構こだわっているのかもしれません。
なお「Mスペック」はシートヒーター付き本革シートやサスペンションの設定変更など「乗り心地や上質感」を重視したモデルで、R35でいう「エゴイスト( GT- R EGOIST)」の祖先のようなものかもしれませんね。
今回開催されるオークションは「東京(オートサロン)」ですが、ちょうど「25年ルール」対象車ということもあり、アメリカから来場したバイヤーがかなりの高値で落札してゆくのかもしれない、と考えたりします。