| もとはといえばオプション誌の企画にて製造されたスーパーワゴン |
グアテマラ在住と思われるインスタグラマー、@chars_ill氏が「日産GT-Rスピードワゴン」の画像をアップ。
グアテマラはメキシコの南に位置する南国ですが、たしかに画像を見ると南国っぽい雰囲気もあり、おそらくこのGT-Rスピードワゴンは現在グアテマラに存在しているものと思われます。
2017年までは日本にいたようだ
ちなみにこのGT-RスピードワゴンはOption誌の企画にてR33GT-Rをベースとして製作されたもの。
Optionによると下記の通り紹介されていますが、様々なチューナーが集まって作り上げたチューンドカー。
その出力は637馬力、最高速はじつに304km/hを記録した、とされています。
なお、当時のボディカラーはパープルっぽいブルーで、ボディサイドにはボルクレーシング(レイズ)のロゴがあるものの、実際に装着されているホイールはアドバンのように見えますね。
OPTION誌の1995年12月号から1997年5月号まで、約1年半にわたり連載された企画『GT-Rスピードワゴン』。デビューして間もないBCNR33をベースにワゴンを作る……。そんな壮大にしてメルヘン(!?)な計画を稲田大二郎が企て、タイミングがイイのか悪いのか、納車直後に追突されて悩んでいたチューニングショップ「トライアル」のBCNR33がドナーとなり、スタートした。
開発コンセプトとして掲げられたのは“世界最速ワゴン”。そのため、エンジンチューンはHKS、ボディメイクはシロマ、AVシステムは尾林ファクトリー、そしてエアロはトライアルが担当と、各分野の超エキスパートたちに協力を依頼。約1年という月日を経てソレは具現化された。
最終的には2.7L+GT2540ツイン仕様で637ps/65kgmを発揮し、最高速304.8キロ、ゼロヨン11秒89、筑波1分4秒452をマークするなど、みごと目標を達成。名実ともに、世界最速ワゴンの座を手中におさめたのである。
腰下にHKS鍛造87φピストンをセット。ヘッドは燃焼室のスキッシュエリアやポートなどフルに加工し、HKSのハイカム(IN/EX272度)が組みこまれる。そこにGT2540タービンがツインでドッキングされ、最大ブースト圧1.8キロ時に637.7ps/65.6kgmというパワーとトルクを発揮。
Option
そしてこのGT-Rスピードワゴンはのちにシルバーへとボディカラーをチェンジし、2017年までは国内にて目撃例がありますが、その後に輸出されることになったと考えられます。
す、すげぇ!噂には聞いてたけど本当に郡山にいるとは…… pic.twitter.com/RiuvqWPi8c
— みーくん🥺 (@myi_neo6_ecr33) November 28, 2017
ワゴンといえども意外と違和感はなく、角度によっては普通のR33 GT-Rのようにも見えますね。
真後ろから見ると、延長されたルーフやボディ後半はもともとのルーフ形状と一致しているために一瞬ワゴンとは思えないくらい。
ロングルーフ化によって重心は高くなっているとは思われるものの、むしろ空力特性は向上している可能性もあり、それが304km/hという記録に結びついているのかもしれませんね。
砲弾型マフラーが当時を物語りますが、なぜこれが絶滅してしまったのかは不明です(ぼくはけっこう好きだった)。
ちなみにオーテックは1997年に、R33 GT-R(BCNR33)のRB26DETTをステージアに移植した「260RS」を発売していますが、こちらはまんま「中身がGT-R」とも言えるワゴン。
そのほかオーテックはR33 GT-Rの4ドアバージョン(スカイラインGT-R 40th アニバーサリー)も製作しており、R33世代のGT-Rは公式・非公式含めてけっこういろいろなモデルが存在することになりますね。
VIA:Option, Chars_ill