| 「普通の」S30フェアレディZの価格もここまで来た |
さて、新型フェアレディZプロトタイプも一般公開され、なにかと盛り上がりを見せるフェアレディZ界隈。
今回は初代フェアレディZ、つまりS30が米中古車売買サイトに登場し、オークション形式にて販売されています。
(現時点で)終了までは1日を切ったというところですが、価格は111,000ドル(邦貨換算にて1170万円)まで上がっており、終了間際にはもうひとつ値を上げることになるのかもしれません。
このフェアレディZは「ツーオーナー」
なお、ここまでこのフェアレディZ(240Z)が価格を上げるのには理由があり、まずは「ツーオーナー」ということ。
まず最初のオーナー(ロサンゼルス在住)は1971年に、新車でこのフェアレディZを購入しており、その後2002年にはマラムート・オート・ミュージアムへと展示されていた、と紹介されています。
そして2017年にそのオーナーが死去した後に現在のオーナーがこれを購入し、そして今”売りに”出しているということになりますが、走行距離は31,000マイル(5万キロくらい)だと紹介されています。
オリジナルの状態へと「フルレストア済み」
そしてもうひとつの高値の理由については「当時の状態にフルレストアされている」こと。
ボディカラーはモンテカルロレッド、そしてボディ下部にはホワイトのストライプが入り(けっこう珍しい)、クラシックタイヤにホイールは14インチ。
なお、今の時代からすると、14インチホイールと聞けば「えっ」となってしまいますが、ぼくがずっと前に購入したリトラクタブルヘッドライト採用のホンダ・プレリュードXX(BA)のホイールは「13インチ」。
そこから考えると、最近のクルマの「20インチ」「24インチ」というのは隔世の感がありますね。
インテリアを見るとビニールレザー製のシートに「ダットサン」ブランドのフロアマット、キルティング風のフロア張り材、日立製AMラジオ(これも時の流れを感じさせる・・・)といった装備も目に入ります。
さらにはウッド製ステアリングホイール、ウッド製シフトノブも「当時」を感じさせる仕様ですね。
エンジンは2.4リッター直列6気筒、出力は(当時のカタログスペックだと)150馬力。
組み合わせられるトランスミッションは4速マニュアルです。