| ここまで手をかけてくれるのであればGT-R乗りも納得しそう |
さて、日産とニスモは昨年末に「R32 GT-Rのレストアを開始する」と発表していますが、今回はその様子を記録した動画が公開に。
このレストアプログラムは「NISMO Restored car」と称され、実際のレストアにあたっては「ニスモの考えるレストア車」を新たに定義した上で展開すると述べており、見た目のみではなく「性能も新車当時に戻す」ことを標榜しています。
ただしその価格は安くない
ただ、そのレストア作業の対価は「4500万円」だと提示されており、つまりは安くない金額。
R32 GT-Rの価値が高騰しているといえど、この金額を支払ってレストアを行ってまで転売する意味は見いだせず(確実に赤字)、よってこのプログラムを利用する人は「真のGT-Rマニア」ということになりそうです。
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その価格4500万円!ニスモがR32 GT-Rのレストア事業を開始。新車時価格の約10倍なるも、それだけの価値はありそうだ
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「ニスモ・レストアド・カー」の工程を見てみよう
ここでニスモが実際にどういったレストアを行うのかを見てみたいと思いますが、このレストアに際してはGT-Rを「ボルト一本に至るまで」完全に分解。
その上で各部をチェックしながら再度職人が組み上げるというもので、エンジンもこんな感じで職人による「手組み」。
スリーブまでも入れ替えるという手の込みようですが、いったん分解すると再利用が難しいパーツも多いのだと思われ、よってかなりのパーツが新品へと入れ替えられることになりそうですね。
エンジンを組み立てた後は実際に動かし、数値でチェック。
ニスモはレストアにあたり基準値を設け、「数字にてレストア後の性能を判断できる」ということも重要視。
加えて、その車両を構成する全てのパーツについて交換や修正の履歴を記録する、としています。
シャシーにおいても計測箇所を明確にし、計測の上で修正を行います。
その後は防錆処理のためプールへドボン。
ある意味では新車製造以上の手間がかかっているプロジェクトだと言えそう。
その後は車体をペイント。
ここから各パーツの組付けが開始されます。
こういった足回りから・・・。
エンジン装着。
エクステリアパーツの装着に・・・
インテリアも手作業にて組付け。
完成後は実装テストも
そしてR32 GT-Rのレストアが完了した後はシャシーダイナモにて「規定の数値が出ているか」を確認し、その後は走行テスト。
せっかく新車状態へともどしたGT-Rを傷つけないように養生を行ってのテストです。
その後は最終チェック。
その後に出荷となり、GT-Rを愛してやまない顧客のもとへ。
ニスモがR32 GT-Rをレストアする動画はこちら
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