トム・クルーズが1987年にレースを走った日産フェアレディZが競売に！現役引退後はスクラップ→2004年に現オーナーが発見し当時の仕様へとレストア

｜　このフェアレディZの程度は良好、ナンバープレートは「T-CRUZ」　｜

当時の資料も付属し、レースでの優勝経験があるためコレクション価値としては非常に高い

さて、トム・クルーズは無類のクルマそしてバイク好きで知られますが（自宅にサーキットが併設されているらしい）、1987年にトム・クルーズがレースを走った日産フェアレディZ（300ZX）がオークションへと登場して話題に。

このクルマは、1980年代に（ポール・ニューマンとボブ・シャープが率いる）ニューマン／シャープレーシングがSCCA（スポーツカークラブ・オブ・アメリカ）のSSAクラス参戦用として製作したもので、1986年にスポーツカー・クラブ・オブ・アメリカのナショナル・チャンピオンシップを獲得しており、その翌年にはボブ・シャープの息子であるスコット・シャープとトム・クルーズをドライバー起用して走らせたものだと紹介されています。

現在のオーナーが入手するまではスクラップとしてジャンクヤードに

ちょっと興味深いのは、トム・クルーズがドライブしたという付加価値付きにも関わらず、現オーナーが2004年に入手するまではスクラップ扱いとしてジャンクヤードに放置されていたことで、しかし2006年に完全に分解した後のレストアが行われています。

もちろんレストアに際しては資料を参照しつつ当時の仕様と違わぬように仕上げられ、ボディカラーはホワイトにブルー/レッドというキャノン／プランターズ70のカラーリングにて仕上げられ、パワートレインはジム・ウルフ・テクノロジー製カムシャフト、MSA製ヘッダー＆スロットルボディ、HKS製エキゾースト＆イグニッションシステムを採用した3.0リッターV6。

さらに5速MT、トキコ製スプリング＆ショック、レッド＆ブラックのビニール製バケットシート、ロールケージ、ステンレス製ブレーキラインなどが装備され、出品に際しては当時の写真、レストア中の画像や資料も付属します。

ちなみにこちらは当時の雑誌に掲載された、このフェアレディZをドライブした若かりし日のトム・クルーズ。

この後、1990年には「デイズ・オブ・サンダー」が公開されています（トム・クルーズ出演作の中ではもっともぼくが好きな作品でもある）。

ホイールサイズは15インチ、タイヤは205/65ロードキング・グレナディアSE。

ブレーキは4輪ディスクで、ステンレスメッシュ製ブレーキラインへと入れ替えられ、ニスモ製スタビライザー、MSA製サスペンションブッシュが装着されているもよう。

なお、レギュレーションにて改造の範囲がかなり小さく制限されていたのか基本的な外観はノーマルを維持しているようにも見えますね。

ステンレス製エキゾースト、MSA製スロットルボディとエキゾーストマニホールド、軽量フライホイールとクラッチが装着されているそうですが、出品者によれば（軽量フライホイールに起因して？）アイドリングが不安定とのこと。

ちなみにナンバーは「T-CRUZ」。

トム・クルーズがドライブしたフェアレディZのインテリアはこうなっている

そしてこちらはこのフェアレディZののインテリアですが、エクステリア同様に「基本的にノーマル」。

シフトノブやステアリングホイールのノーマルのままで、エアコンやオーディオも装備されています（もしかするとレストアの際にノーマルに戻されたのかも）。

シートの張り材はビニール、そしてレーシングバケットシートとストラウド製マルチポイントハーネスが装着されています。

その他の装備だとロールケージ、補助メーターなど。

レストアした後は800マイルしか走っていない、とのこと（総走行距離は約5,055マイル）。

合わせて読みたい、トム・クルーズ関連投稿

参照：Bring A Trailer