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スバルが第六世代の新型フォレスターを発表。使う人、乗る人に寄り添ったスバルらしいモデルチェンジ、そしてスバルの良心が感じられるクルマに

スバルが第六世代の新型フォレスターを発表。使う人、乗る人に寄り添ったっスバルらしいモデルチェンジ、そしてスバルの良心が感じられるクルマに

| スバルは基本構造やパワートレーンを変更する代わりに、使いやすさ、快適性、安全性に関して細かい改良を重ねてくる |

新型スバル・フォレスターも多くのファンを獲得し、愛されるクルマとなりそうだ

さて、スバルがロサンゼルス・オートショーにて新型フォレスターを発表していますが、これは「スバルらしい」モデルチェンジだと評されています。

スバルはその歴史上、様々な理由にて大きな投資を行うことが難しく、よって同じエンジンやトランスミッションを使用し続けたり、車体の共通化やラインアップの制限を受けたりすることが多いものの、そんな中でもスバルのエンジニアたちはなんとか魅力的な製品を送り出そうと頑張っており、それがスバルの持つ魅力に繋がっているわけですね(逆境を推進力に変換できるのがスバルである)。

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新型スバル・フォレスターはこんなクルマ

そこで新型スバル・フォレスターを見てみると、これまで同様にベースグレードでも非常に高い実用性を持っており、高価な上位グレードを購入しなくてもスバルの本質を楽しめるように考慮されています(これもスバルらしい良心である)。※北米だと「Base」、「Premium」、「Sport」、「Limited」、「Touring」の5グレード

現在フォレスターは(北米で)6代目を数え30年の歴史を誇りますげ、これまでの美点をすべて引き継いだフルモデルチェンジとなっているようでもありますね。

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新型フォレスターに搭載されるのはおなじみ2.5リッターボクサーエンジン、そして駆動システムもおなじみシンメトリカル4WD。

一方でアップグレードされたのは空力特性を向上させた新しいスタイリング、機能性が向上した新しいインテリア、大幅に強化されたシャシー(フルインナーフレーム構造に2ピニオン電動パワーステアリングを採用)で、かつ最新のアイサイト・ドライバーアシスト・テクノロジーが全車に標準装備されることにより、スバルによれば「よりスタイリッシュで、より運転しやすく、より快適になった」。

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リークされた画像を見ると「全然別のクルマになってしまったな」という印象ではあったものの、オフィシャルフォトを見るとスバルらしさ、フォレスターらしさが感じられるプロポーションそしてディティールを持っています。

スバルは新型フォレスターについて「洗練された」という言葉を用いていますが、たしかにその表現は新型フォレスターにぴったりマッチしており、とくに一体化したヘッドライトやグリルにそれは顕著(スバルはこれを盾=シールドと呼んでいる)。

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ちなみにこのホワイトのフォレスターは「スポーツ」グレードであり、このブロンズアクセントは「スポーツ専用」なのだそう。

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このブロンズはところどころに用いられ、フォレスターに高級感を与えているようですね。

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ホイールアーチにはエアアウトレットを設け、これによってホイールハウス内のエアを効果的に抜くことで車体のリフトを抑えます。

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新型スバル・フォレスターでは安全性も大きく向上

安全性の追求に対しても抜かりはなく(スバルはもともと航空機メーカーとしてのルーツを持つので、絶対に事故につながるような製品であってはならないという基本思想を持っているそうだ)、フォレスターに搭載される最新アイサイトは(スバルによれば)「従来よりも迅速かつスムーズに作動し、より広い視野を確保し、新しい電動ブレーキブースターを使用することで、交差点で自転車や歩行者をより早く識別し、より早く適切な注意を促し、あるいは反応したりすることができる」のだそう。※アイサイト史上最高の安全性を誇ると紹介されている

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新機能としてエマージェンシーストップアシストも追加され、これはドライバー注意力検知システムを使用し、ドライバーが警告に反応しなくなった場合に作動してハザードランプを作動させながらクルマを自動的に停止させ、ドアのロックを解除するという働きをするようですね(発作のほか、意識を失ったケースを想定しているのだと思われる)。

そのほか後退時自動ブレーキ、ブラインドスポットディテクション(レーンチェンジアシスト、リアクロストラフィックアラート付)も装備され、全体的に大きく安全性が向上していると考えてよいかと思います。

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新型フォレスターに搭載される2.5リッター・ボクサーエンジン(180馬力)はCVT(無段変速機)を介して4輪を駆動し、プレミアム、スポーツ、リミテッド、ツーリングの各グレードには、ステアリングホイールに装着されたパドルシフトで操作するマニュアルモードを標準装備。

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現在では「非力」に属するスペックではあるものの、このエンジンは堅実で信頼性が高く、当然ながら全車に標準装備されるスバルの優れたシンメトリカルAWDとのマッチングも良好です。

かつ、アクティブ・トルク・ベクタリングとパフォーマンス・マネージメント・システム「SI-Drive」も標準にて装備され、グレードによってはオフロード走破性を向上させるデュアルファンクション「X-MODE」、滑りやすい路面でのコントロール性を高めるヒルディセントコントロール付きの「X-MODE」といった機能もアナウンスされています。

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新型スバル・フォレスターのインテリアはこう変わった

新型スバル・フォレスターのインテリアに目を移すと、サポート性の高い新しいフロントシートを採用し「長時間の運転でも疲れにくくなった」こと、そしてエアコンシステムも改良され「キャビン全体を温めたり冷やしたりするのではなく、座っている人に効果を及ぼせるよう」見直されたといい、使う側の視点に立った変更がなされているようです。

加えて、フォレスターの性格を考慮し、インテリアに採用される素材等については「摩耗や損傷が目立たないよう」再設計がなされている、とのこと。

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そのほか、スバルで初めてハンズフリーパワーリフトゲートを設定したこと(ただしグレードによる)、ステアリング操作に反応するLEDヘッドライト(オートハイビーム機能付)もアナウンスされていますが、アメリカ市場で求められる「ワイヤレス充電とアップルカープレイ/アンドロイドオート」がオプション扱いとなっていることには不満が出るかもしれません(マイナーチェンジにて標準化されそうだ)。

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なお、新型フォレスターの価格については現時点で公開されておらず、追ってなんらかのアナウンスがなされるものと思われます。

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参照:SUBARU

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