スバルがLAモーターショーにて「ヴィジヴ7(Viziv-7)」を展示。
3列7席のクロスオーバーですが(”7”は7人乗りの意味と思われる)、北米で急激に需要が増している7人乗り市場への参入を見据えたコンセプトです。
このジャンルではテスラが先行し、次いでVWも新型車の投入を発表していますが、競争過密になってきたSUVにおいてもまだ「ブルーオーシャン」とも言えるパッケージング。
そのサイズを強調するかのような巨大なグリルが特徴的で、最近のスバルらしいエッジの効いたデザイン、そして「イーグルアイ」をモチーフにしたランプ類など、独特の雰囲気を持っています。
「スバル史上最大」サイズとされるだけあって全長5200ミリと大きく、これは同社のアウトバック(4816ミリ)、VWはアトラス(5037ミリ)、シボレー・タホ(5179ミリ)と比べても長いボディを持つことに。
現在のところエンジンその他スペックは公表されていませんが、スバル得意の「アイサイト」、そしてブラインドスポットモニター、アダプティブクルーズコントロール、レーンデパーチャーワーニングなど各種安全装備は充実させてくるものと思われます。
アメリカのメーカーはシボレーやフォード含めて「カドが丸い」デザインが多く、そしてVWは逆に平面的ですが、そんな中でスバルのようなメリハリの効いた、先進性を感じさせるデザインはひときわ目立つと言っても良さそうですね。
コンセプトカーはカーボンパーツを多用することでスポーティーな印象があり、フロントバンパーや前後フェンダーには薄いブルーのLEDを仕込んで未来的なルックスになっています。
最新コンセプトカーにもかかわらず「ミラーレス」でないのは意外ですが、これは北米ではまだミラーレスが許可されていないということを意識しているのか、もしくは「かなり現実的な」コンセプトモデルであることをアピールしているのかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=Bc-b3Lz69WU
https://www.youtube.com/watch?v=Of6JwQZIVEA
さて、ロサンゼルス・モーターショーで公開されたスバルの大型SUV、ヴィジヴ7ですが早速CG職人がピックアップトラックに加工して公開。
ヴィジヴ7そのものは北米をターゲットにしたものですが、北米はピックアップトラックの人気が高く(なんせメルセデス・ベンツも参入するほどなので)、日本の自動車メーカーもトヨタ、日産、ホンダがピックアップトラックを販売中。
ただしマツダとスバルはこれを発売しておらず、もしかするとヴィジヴ7もSUVではなくトラックとして発売した方が販売台数を稼げるかもしれない、と考えたりします。
スバルはその4WDシステムに定評がありますし、ヘビーデューティーなイメージがあるので結構イケそうではありますね。
なおトラックになると乗員が7人ではなくなるので、ヴィジヴ”7”とは名乗れなくなりそうです。