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インプレッサ成功の秘密。米「大きくして」日本「コンパクトでないと」をどう両立させたのか

2017/02/26

スバル・インプレッサの販売が好調(目標の3倍程度の販売)ですが、これは世界戦略車であり、世界共通の新型プラットフォーム「スバル・グローバル・プラットフォーム」を採用したもの。
つまり販売される国ごとに作り分けずにほぼ共通化しているということですが、産経ビジネスにて、「日本と世界という異なるニーズを一台でどう満たしたか」という記事が公開に。

なお開発時にスバル社長、吉永泰之氏からスバル商品企画本部プロジェクトゼネラルマネージャー(肩書き長い)の阿部一博氏出された指示は「絶対に世界で売れる車にすること、日本の需要も無視しないこと」という難しいものだったそうです。

もともと世界的に成功を収めていたモデルなので失敗は許されないという重圧下での新モデル開発だったと思いますが、米国では「大きさ」、日本では「コンパクトさ」を求める傾向にあり、相反する要素を一台の車に詰め込むのに苦労したようですね。

これを解決するに当たり前出の阿部氏はディーラーを回って意見を聞き、そのうえで「全幅はアメリカの要望に合わせて3.5センチ拡大、しかしミラーまで入れた幅はこれまでと同じ201.9センチに納め、かつ最小回転半径は5.3メートル以内」にするなど解決策を随時盛り込むといった作業を行った模様。
さらには日本で重視される「安全性」についても高いレベルを目指した、と記載されています。

興味深いのは「米国市場は台数や収益が大きい。ただ、日本メーカーは国内で輝いていることが人材確保などを考えると重要だ(阿部氏)」との発言で、これは「なるほど」と思えるところですね。

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これは中期ビジネス計画にて明らかにされたもので、ボクサーエンジン搭載車そしてシンメトリカル4WD採用車にとっての核となる、とのこと。

世界最高レベルの安全性を誇り、強度は従来のプラットフォームに比べて70から100%、ねじり剛性も50%向上。これによってNVH(ノイズ、バイブレーション、ハーシュネス)が劇的に抑えられている模様。
さらには重心が5ミリ下がることで安定性もアップ。

このプラットフォームはガソリンエンジン車はもちろんハイブリッド、EVにも対応できるそうで、2025年に施行される見込みの衝突安全基準もクリア。
今年にも発表される新型インプレッサから採用されるようですが、これだけ強度が向上するとなると、相当な戦闘力アップが期待できそうです。

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