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トヨタ新型「MR2」らしき車両が日本で初テスト。400馬力超のミッドシップAWDと新開発2.0Lターボ、そして何よりマニュアル・トランスミッションを搭載か

トヨタGRMNカローラ
Life in the FAST LANE.

| まだまだこのクルマの正体そしてポジションはわからない |

MR2後継か、はたまた全く新しいスポーツカーか

「トヨタがMR2やセリカといった伝説のスポーツカーを復活させる」という噂が長年囁かれているという状況ではありますが、そして今、その計画が単なる噂にとどまらず、現実の走行テスト段階へ大きく前進していることを示す強力な映像と画像が日本から発信されることに。

Xユーザー「@You_SuiKoyoAZ」氏が富士スピードウェイで捉えたテストカーの姿は、GRヤリスのパーツを流用しつつも、明らかにミッドシップ(エンジン中置き)独特のプロポーションを備えており、ここでは目撃されたプロトタイプの正体、トヨタが現在開発を進めているパワートレイン「G20E」のスペック、そしてミッドシップにAWDを組み合わせる技術的意図まで、最新情報と背景知識を交えて考察を進めてみましょう。

この記事の要点(30秒でわかるサマリー)

  • 日本のサーキットで極秘テスト:X(旧Twitter)上で話題となったミッドシップ構造を持つ謎のトヨタ・2ドアクーペプロトタイプ。
  • 伝説の「MR2」復活に王手か:2023年発表の電動コンセプト「FT-Se」や「GR Yaris M Concept」の要素を組み合わせたミッドシップAWDスポーツカー。
  • 新開発2.0L直4ターボ「G20E」:既存の1.6L直3(GRヤリス)を置き換える新ユニット。標準仕様で300馬力、ハイパワー版で400馬力超、レース用で最大600馬力を実現する可能性。
  • 画期的なミッドシップAWD駆動:前後トルセンLSDを備え、状況に応じて後輪100%から前後50:50まで自在にトルク配分する革新的なシャシー採用か。

外観デザインとエアロダイナミクスの特徴

今回SNS上で拡散されたプロトタイプは一見すると既存パーツを集めて組み上げたテストミュール(実験車)のように見え、しかし、その細部を観察するとトヨタがモータースポーツを通じて本気で次世代スポーツカーを開発している証拠が凝縮されています。

  • GRヤリス流用のライト類:前後ランプは現行GRヤリスのものを採用
  • ミッドシップを示す冷却システム:リアフェンダーに配置された巨大なエアインテーク(空気取り入れ口)とフロントボンネットの深い排気ダクトはエンジンが運転席の後ろ(ミッドシップ)に配置されていることを意味している
  • アグレッシブな空力パーツ:深く突き出したフロントスプリッター、ワイドフェンダー、固定式のスワンネック型リアウイングを装備

プロポーション全体としては、2023年の「ジャパンモビリティショー」で公開され、将来のMR2を示唆すると話題になったEVコンセプトモデル「FT-Se」に酷似しているようにも見えますね。

トヨタ FT-Seコンセプト(オレンジ)〜フロントサイド

Image:Toyota

新開発「G20E」型2.0L直4ターボエンジン

このマシンに搭載されているパワーユニットはGRヤリスやGRカローラに採用されている1.6L直列3気筒ターボ(G16E-GTS)ではなく、トヨタが新開発を進めている「G20E」型 2.0リットル直列4気筒直噴ターボエンジンだと見られ、従来型の2.4Lターボと比較して「より小型で高出力」を目指して設計されており、将来的な電動化(ハイブリッド)ユニットとの組み合わせも考慮されています。

項目スペック(開発目標値・噂される仕様)
エンジン型式G20E型(開発中)
エンジン種類2.0L 直列4気筒 直噴ガソリンターボ
駆動方式ミッドシップ4WD(前後トルセンLSD搭載)
最高出力(標準仕様)約300 hp(約304 PS) / 最大トルク 400 Nm
最高出力(高出力仕様)約400 hp(約405 PS) / 最大トルク 550 Nm
最高出力(レース仕様)最大600 hp(約608 PS)
トランスミッション8速AT(GR-DAT) / マニュアル(MT)開発の可能性あり
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【駆動システム】なぜ「ミッドシップ×AWD」なのか?

歴代の初代・2代目・3代目(MR-S)MR2は一貫して「ミッドシップ・後輪駆動(MR)」でしたが、しかし、新型モデルではミッドシップと四輪駆動(AWD)の融合という画期的なシステムが採用されるのでは、と見られています。

トランスミッションをリアに配置し、プロペラシャフトを介して前輪へ動力を伝える構造により、状況に応じて「後輪100%駆動(純粋なFR/MRフィール)」から「前後50:50(強力なトラクション)」までフレキシブルに駆動力配分を制御でき、これによって「(FRならではの)操る楽しさ」そして「(4WD特有の)トルクベクタリングによる究極の旋回性能」の両方を獲得する狙いがあるのかもしれません。

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変速の挙動から読み取れる「MT(マニュアル)」の可能性

動画の中でストレートへ加速していく際、シフトアップ時にエンジン回転数が一瞬留まる動作が確認でき、これはDCT(デュアルクラッチ)やシーケンシャル、AT(自動変速機)の瞬時な変速動作とは異なり、ドライバーがクラッチを踏んでシフト操作を行う「マニュアルトランスミッション」特有の挙動であると考えられ、スポーツカーファンにとって、MTの設定は非常に胸が高鳴る要素と言えそうですね。

そして「マニュアル・トランスミッション」採用ということは「非ハイブリッド」である可能性が非常に高く(ハイブリッドとMTとの組み合わせは制御が困難)、現代においては非常に珍しいパッケージングを持つクルマになるものと見られます。

【市場での位置付けと競合比較】

かつての「手頃なライトウェイトスポーツ」だったMR2に対し、新型MR2(あるいはGRブランドの独立モデル)は、ポルシェ718ボクスター/ケイマンや、アルピーヌA110といった欧州の名門ミッドシップスポーツと正面から競い合うハイパフォーマンスモデルへと進化を遂げようとしており、しかしそれらがピュアエレクトリックあるいはハイブリッドへと移行しようとしているいま、今回捉えられた新型車は「唯一無二」のポジションに位置することになるのかも。

トヨタ FT-Seコンセプト(オレンジ)〜リア
トヨタがMR2後継、新型ミッドシップスポーツを極秘開発中。400馬力オーバー、後輪駆動ではなく4WDを採用しポルシェやアルピーヌのライバルに

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開発の裏側にある「GR Yaris M Concept」のストーリー

ここで知っておきたいのが今回のテストカーへ至るまでの「開発思想のストーリー」。

トヨタ(Gazoo Racing)は、スーパー耐久レースなどの過酷なモータースポーツ現場に「GR Yaris M Concept(ミッドシップ化されたGRヤリス)」を持ち込んで公開実験を行ってきたという歴史があり、モリゾウこと豊田章男会長は、フロントエンジンのGRヤリスで限界走行を行う際、コーナー進入時に一瞬頭が入らなくなる現象を冗談交じりに「お祈りタイム」と呼んだことも。

トヨタ、ミドシップ・スポーツカー開発に際して「困難」に直面するも継続決意。ただしMR2の復活には時間がかかる?
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Image:TOYOTA

この課題を根本から解決し、「限界域でも思い通りに曲がり、誰もがコントロールできる究極の運動性能」を追求した結果辿り着いたのがこのミッドシップAWDレイアウトということになり、レースの現場で壊しては直し、データを収集して進化させる「モータースポーツ起点」の開発アプローチこそが、新型MR2(仮)の最大の強みと言えるのかもしれません。

結論

今回富士スピードウェイで捉えられた謎のテストカーは、トヨタが内燃機関の情熱を捨てず、純粋な走りの楽しさを追求したフラッグシップスポーツカーの開発を極密裏に着々と進めている証拠。

参考までに、過去には「別の」GazooRaceingによるプロトタイプ(こちらはボンネットが高く、フロントエンジンだと思われる)も目撃されており、トヨタは複数の新型スポーツカーを用意しているのだとも考えられ、ますます期待は高まるばかり。

これらが「セリカ」の名を冠するのか、あるいは「MR2」として登場するのか、あるいはべつのクルマなのか——。カモフラージュで覆われたボディの下で熟成が進む新開発G20EエンジンとミッドシップAWD技術が「ぼくらが想像する以上の完成度で正式発表される日」を楽しみに待ちたいと思います。

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参照:@You_SuiKoyoAZ

->トヨタ/レクサス(Toyota/LEXUS)
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