| 修理代を考えてもお買い得? |
雹(ひょう)害にてボディ表面がベコベコになってしまったレクサスLC500がオークションに出品中(アメリカはロサンゼルスにて)。
走行距離は2万キロで、雹害以外には問題はなく、しかしボディはおそらく全面的に板金や修正、もちろん再塗装が必要になるものと思われます。
現時点での入札価格は250万円ほどで、これは新車価格の1900万円程度に比べるとかなり低い価格。
もちろん修復にはそれなりの費用がかかりそうですが、100万円もあれば完成しそうでもあり、相当にお得な買い物となる可能性も。
雹害車は日本でもおなじみ
なお日本でも「雹害車」は比較的よく知られた存在で(6月前後はけっこう多い)、中古車販売サイトでも「雹害車」で検索をかけると必ず」ヒットするほど。
ちなみに雹害のような自然災害は任意保険でカバーされるカースがあり、車両保険において「一般」「車対車+A(エコノミー)」に加入していればまずOK。
ちなみに現在は保険で雹害を修理すると「1等級ダウン」。
以前は本人に帰責性がないということで「等級据え置き」扱いだったものの、保険金請求が多かったのか現在では等級が下がることに(また変わることもあるかもしれない)。
なお、雹害によって塗装が剥げてしまったりした場合は板金や再塗装しか手がなさそうですが、塗装が剥げずに「凹み」だけの場合は「デントリペア」という手段も有用。
ぼくはかつてクルマのルーフにゴルフボールが落ちてきて凹みができた際、横に置いてあった自転車が倒れてフェンダーが凹んだときにデントリペアを利用したことがありますが、これが驚くほどきれいに直るので、もし雹害に遭ったときはデントを試してみてもいいかもしれません。
なおデントリペアはボディパネルの隙間から「棒」を入れ、テコの原理にて「支点」を介して凹みを内側(裏側)から押し戻すもの。
よってボディ表面からは手を加えないので再塗装を行わず、よって費用も比較的安価に抑えることができる修理方法です。
ただ、その作業工程場「棒が入る隙間」「支点」がないと作業ができず、隙間がない場合はパーツを外したり、棒が通る穴をドリルで開ける場合も(もちろん後でシール材等を使用して穴は塞ぐ)。※詳細はデントジャパンのページにて解説されている
ただ、今回のレクサスLC500の場合は凹みの数が多いこと、塗装のハゲも含まれるようなので、デントではなく板金を選ぶことになりそうですね。