| 乗ったら価値が下がることは理解していても、レクサスLFAに乗らずにいるのはオーナーにとって拷問に近い |
それにしてもレクサスLFAの直近の値上がりっぷりは異常
さて、先日は「1億円を超えるであろう」レクサスLFAニュルブルクリンクパッケージを紹介しましたが、今回中古市場に登場したのは走行わずか284kmという新車並みのコンディションを持つレクサスLFA。
シリアルナンバーは500台のうちの376番、ボディや塗装にダメージはなく、ホイールはじめすべてがオリジナルの状態を保っている、とのこと。
ちなみにボディカラーは「ホワイテストホワイト」、つまり白の中の白ということになりますが、以前にもこのボディカラーのレクサスLFAがオークションにかけられたことが報じられています(同一の個体かと思ったが、インテリアの仕様が微妙に異なるようだ)。
-
【競売】「もっともホワイトなホワイト」のレクサスLFA。走行距離193キロ、予想落札価格は4000-5000万円
| 久々にレクサスLFAがオークションに登場 | レクサスLFAが8月に開催されるRMサザビーズのオークションに登場予定。 レクサスLFAは500台のみが限定生産され、今ではカルト的な人気を誇る一台で ...
続きを見る
レクサスLFAは値上がり著しい
なお、レクサスLFAはこの1年ほどで急激に価値を上げており、しかしその理由は不明。
クラシックカーやネオクラシックカー、そして近代のクルマであってもコレクターズアイテムと目されるものは軒並み流通価格が上がっているといい、一説によると「コロナウイルスのパンデミックによって、「いとも簡単に日常や命が失われてしまう」と感じた人々が貯蓄より消費に走っている、とも(先のことよりも、今を楽しもうという風潮?)。
そして一方では腕時計やスニーカーのように、もはや「貨幣」と同じかそれ以上の価値を持つ製品群も登場しており、比較的新しい年式の限定スポーツカーもそこへ仲間入りを果たしたということなのかもしれません。
-
高級車の中古市場が活性化し、平均相場は50%増加。とくにガソリン→HVへの移行が急速に進む現在では、「納車待ちが長い」クルマを注文するのはリスキーか
| 加えて最近のクルマのモデルサイクルは非常に早く、納車待ちの間に「旧型に」なる恐れも | ロールスロイスの中古車販売比率はここ最近で「倍」に さて、コロナウイルスのパンデミックによって様々な変化が市 ...
続きを見る
参考までに、普及価格帯の中古車もその平均価格が上がっているといいますが、これは「チップ不足のために新車の生産ができない」「コロナ禍によって密を避けたい」人々が”今すぐ買える”中古車を選ぶという傾向が強くなったためだと思われます。
-
アメリカで中古車価格が15〜40%も上昇し、新車価格を上回る車種も登場。日本でも同様の現象が散見され、その理由を考える
| コロナウイルスのパンデミックや、チップ不足だとも言われるが、自動車メーカーの「売り方」、ユーザーの「買い方」が変わったためだとボクは考える | おそらく、この傾向はコロナ禍が収束しても変わることは ...
続きを見る
なお、レクサスLFAの(RMサザビーズでの)落札価格を見ると、こういった感じで年々上昇を続け、今や新車価格の3750万円の倍を超える価格で取引されているということになりますね。
レクサスLFAの落札価格
- 720000ドル/7970万円(2021年)
- 428125ドル/4740万円(2019年)
- 434000ドル/4800万円(2018年)
- 308750ポンド/4725万円(2017年)
- 319000ドル/3529万円(2013年)
今回販売されているレクサスLFAはこんな仕様を持っている
今回オークションに登場したレクサスLFAについて、上述の通り「ホワイテスト・ホワイト」。
ホイールはシルバー、ブレーキキャリパーはレッド。
納車された後には「ほぼ運転されていない(走行距離284km)」とのことですが、このクルマを所有しながら運転しないとは、このオーナーさんは相当な忍耐力の持ち主ということになりそうです。
ただし乗らずとも定期的なサービスを受けており、最近だと2020年8月にエンジンオイルとフィルターを交換済み(レクサスLFAは、エンジンだけでも数千万円の価値があると言われる)。
-
レクサスLFAのメンテナンスはこうする!定期点検は3年に一度、4日を要してアンダーカバーの取り付けだけでも2時間
| レクサスLFAは乗用車よりもレーシングカーに近い | レクサスUKが、自社にて所有する「LFA」のメンテナンスについて公開。 レクサスLFAは2010年に生産が開始され、生産台数は500台(201 ...
続きを見る
このレクサスLFAのインテリアはこんな仕様
そしてこちらはホワイテスト・ホワイトのレクサスLFAのインテリア。
ブレーキキャリパーにマッチしたレッドのアクセントを持っています。
ペダルにもほぼ「踏んだ形跡」がなく、シート等にはビニールが貼られたまま。
インテリアの装備だと、アルカンターラ製のルーフライナーにバックカメラ、カーナビゲーションシステム、ヒーター付きドアミラーが挙げられています。
合わせて読みたい、レクサスLFA関連投稿
-
レクサスLFAは登場から10年!当時は「高すぎて誰も買わない」と言われたものの、現在は新車価格を大きく超える価格で取引されているという事実
| レクサスLFAは今なお輝きを失わず。その高い相場が価値を証明している | 早いものでレクサスLFAが登場してもう10年。そして今回レクサスはそれを祝う形で「レクサスLFAのペーパークラフト」をリリ ...
続きを見る
-
世界に1台!ボディカラー「ブラウンストーン」のレクサスLFAが中古市場に。走行距離はわずか816km
| 一見するとブラック、強い光を受けるとブラウンが顔を出すようだ | わずか500台のみが生産されたレクサスLFAですが、その希少性そして芸術性から高い人気を誇り、今なお中古市場でも(ひところでは無い ...
続きを見る
参照: Collecting Cars