【動画】発売当時「貧乏人のポルシェ・ボクスター」と揶揄されたトヨタMR-S。北米では価格が高騰し、今や同年式のボクスターよりも高値をつけることに

｜　まさかトヨタMR-Sの価格がここまで上がろうとは　｜

おそらくは今後も継続して価格を上げることになりそうだ

さて、北米の中古車ディーラーにて、トヨタMR-Sが22800ドル（約260万円）にて販売中。

けっこう驚くべき値段ということになりますが、とくにこのMR-Sは特別なモデルでもなく、強いていえば内外装のコンディションが良く、12,114マイル（19,496km）しか走っていないということくらい。

そして北米でも日本同様、（新車当時に）MR-Sが普通に売られていたということを考えると、この値段はかなり高価ということになりそうです。

ちなみにこのMR-Sが発売された当初は「プアマンズ・ポルシェ・ボクスター」と呼ばれたものですが（実際にボクスター風にコンバートするボディキットもあった）、現在このMR-Sは同ショップにて販売される2001年式のポルシェ・ボクスターSの18800ドル（約215万円）よりもずいぶん高い値を付けているということになり、発売から20年経って「逆転現象」が生じているのは非常に興味深い事実でもありますね。

なぜMR-Sはこんなに高価に？

なお、今回のMR-S（北米ではMR2）については、このショップが「話題としての拡散」を狙ったために意図的に高値に設定した可能性もありますが、このショップの在庫を見るに、ほかにもMR-Sの販売済履歴があり、そしてその個体も同様の値段をつけていた可能性も考えられ（販売済み車両の価格情報は閲覧できない）、となるとこの価格でも「売れる」ということなのかもしれません。

（この高値について）考えられる要素としては、当時さほど人気がなく、よって流通台数も少ないままにとどまり、それが逆に希少価値を生んだという現象ですが、これまでにも「さほど程度のよくない」MR-Sがかなり安値で売られていたという話もあるため、MR-S全体の相場が高いというわけではなさそうです。

ちなみに日本ではさほど（全体としては）価格が高騰しておらず、10万円台の個体もあれば200万円近い個体もあり、しかし走行距離の少ない個体は今後どんどん価格が上がってゆくのかもしれません（カーセンサーにて販売されるトヨタMR-Sの平均価格は108万円）。

参考までにですが、日本の中古車市場におけるポルシェ・ボクスター（986）だと、安いもので100万円以下、（限定モデルではない）高価な部類でも200万円ちょっとなので、そこまで中古相場が大きくMR-Sと変わらないということにも驚かされますね。

今回販売されているMR-Sはこんなクルマ

そして今回販売されるトヨタMR-Sですが、ボディカラーはブラック、そしてインテリアとトップはタンカラー。

搭載されるエンジンは1.8リッター自然吸気4気筒、出力は140馬力です。

ボディサイズについては、日本仕様と変わりがなければ全長3895ミリ、全幅1695ミリ、全高1235ミリ、そして車体重量は996kg。

ホイールは純正の15インチサイズが装着されています。

トランスミッションは5速マニュアルを採用し、これは今となってはけっこう「価値がある」装備だと言えそうですね。

細かい装備については記載されていないものの、北米仕様の標準モデルには、エアコン、パワーウィンドウ/ロック、マニュアルソフトトップが装備されており、見る限りだと本革巻きのステアリングホイール、4スピーカーのオーディオシステム（カセット、CDプレーヤー付き）が装着されているもよう。

このトヨタMR-Sを紹介する動画はこちら

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参照：Diamond Motorworks