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ホンダS2000とGR86との加速勝負!ボディサイズ、重量、パワー、レイアウトなど驚くほど似ている両者がドラッグレースを走る【動画】

ホンダS2000とGR86との加速勝負!ボディサイズ、重量、パワー、レイアウトなど驚くほど似ている両者がドラッグレースを走る【動画】

| そのうえ「どれだけ楽しく走れるか」を追求したというコンセプトもよく似ている |

今回の勝負では、あらためて両者の素晴らしさを実感することに

さて、ホンダS2000とGR86とのドラッグレース動画が公開。

この2車は意外なことにかなり近い考え方とスペックを持っており、実際のところレースの結果は「これまでにない接戦」となっています。

なお、ホンダS2000、GR86ともに「究極のパワーやスピード、パフォーマンス」を追求したというよりは「いかに楽しく走ることができるか」という限界に挑戦したクルマだと考えてよく、その結果として両者がともに「小排気量4気筒エンジン、後輪駆動、コンパクトなボディ」という解にたどり着いたのは興味深いところでもありますね。

Honda-S2000-GR86 (2)

ホンダS2000はこんなクルマ

ホンダS2000は1998年にホンダ創立50周年記念として発表されたクルマであり、ホンダとしては29年ぶりに発表されたFRスポーツ。

搭載されるエンジンは(当初)F20C型2リッター直4で、レブリミットは9,000回転という超高回転型であり、組み合わせられるトランスミッションは6速マニュアルのみとなっています。

最高出力は250馬力を絞り出し、これは後にフェラーリ458イタリアが登場するまでは「排気量当たり、世界最高の出力を誇る」エンジンとして君臨することとなっていますが、その代償として低回転のトルクがスカスカであるという問題も内包することとなってしまい、マイナーチェンジでは排気量とトルクをアップさせて許容回転数(とピークパワー/トルクの発生回転数)を下げ、同時に最高出力も下がるという珍しい対応が取られたほど。

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重心を下げるためにオープントップとし、さらにフロントフードとトランクリッドにはアルミが採用され、車体剛性を高めるためにハイXボーンフレームが取り入れられるなど細部に至るまでこだわった設計を持っていますが、車幅がそれほど広くないため、また前期型ではスペアタイヤ搭載位置の関係にてリヤサスペンション(ダブルウィッシュボーン)アームの長さが十分取れず、ストローク時の姿勢変化が大きかった、とも言われます。

ちなみにぼくは数日間だけではあるものの、S2000を借りて乗っていたことがあり(前期型のAP1)、その印象としては「スポーツバイクが4輪になった感じ」。

発進時にけっこうエンジン回転数を上げる必要があって、シフトが重く、そしてノイズとバイブレーションが盛大であったという記憶が残っています(とにかく普通に乗るにも苦労するクルマだった)。

参考までに、ボディサイズは全長4,135ミリ、全幅1,750ミリ、前項1,285ミリ、車体重量は1,260kg(今回の動画に登場するS2000は後期型のAP2)という数値を持っています。

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GR86はこんなクルマ

対するGR86は2021年に登場したスポーツカーで、2.4リッター水平対向4気筒エンジンを搭載して235馬力を発生し、トランスミッションは6速マニュアルもしくは6速AT。

ボディサイズは全長4,265ミリ、全幅1,775ミリ、全高1,270ミリなのでS2000にかなり近く、車体重量は1,270kgというスペックです(S2000よりもわずかに10kg重いだけである)。

プラットフォームは先代トヨタ86からのキャリーオーバーではあるものの、重心が低くなり(スバルによれば”ハイパーカーなみ”)車体剛性が高くなる(ねじり剛性で+50%)など熟成が進められることで基本性能を向上させることに成功しています。

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ぼくとしては、このGR86は現在「もっとも運転していて楽しいクルマ」「もっともピュアなスポーツカーのひとつ」だとも考えており、というのも「ちゃんと運転しないとうまく走れない」から。

つまり、カーブの前ではしっかり減速してフロントに荷重を載せ、そこからフロントタイヤを路面に押し付けてステアリングホイールを切り、カーブの出口で後輪にトラクションをかけて旋回するといった一連の動作をスムーズに行なわないと速く走ることは難しく、近年のスーパースポーツのように(電制デフのおかげで)「ステアリングホイールを切ってアクセルを踏みつけるだけで」速く走れるクルマではないというわけですね。

よって、自分のドライビングスキルがそのまま反映される数少ないスポーツカーの一つだとも認識していて、そして一連の操作がビシっと決まったときの爽快感は他のクルマでは得難いものだと感じています。

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実際にホンダS2000とGR86がドラッグレースを走ったらこうなった

そして動画では3本のドラッグレースを走った様子が収められており、これを見るに「これほどまでに近い勝負はなかなかない」といった見ごたえのあるものに。

両者ともマニュアル・トランスミッションを装備するため、ドライバーのスキルによって結果が変わってくることになりますが、どちらともが勝者であると判断して良いかもしれません。

なお、今回はサーキットを周回してのテストが行われておらず、可能であれば両者のサーキット対決を見てみたいものですね。

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ホンダS2000とGR86がドラッグレースを走った動画はこちら

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参照:Cars.co.za

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