| これを作ったのは「フェラーリに挑んだ」キャロル・シェルビー本人。なかなか面白いことをするようだ |
さて、故ポール・ウォーカーは(ワイルド・スピードシリーズの)俳優としてだけではなく海洋生物学者を志したこと、そしてレーシングカードライバーとしても知られ、なによりも生粋のカーガイとしてぼくらの心に残る人物。
とくに日産(スカイライン)GT-R、BMW M3を愛したことでも知られますが、アメリカンマッスルにも多大なる興味をいだいていたようです。
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ポール・ウォーカーはシェルビー・コブラも所有していた
そして今回メカム・オークションに登場するのが、ポール・ウォーカーが所有していたとされるシェルビー427コブラ CSX1010。
このシェルビー・コブラには「FAM=Ferrari's Ass is Mine」というペットネームが与えられており、これは1964年6月4日にキャロル・シェルビーが会見にてコメントした言葉だそうで、つまりは「ル・マン24時間レースにて、フェラーリを捉える準備は整っている」ということなのだと思われます。
ちなみにこのシェルビー・コブラは、シェルビーのワークスカラーたるヴァイキング・ブルーではなくフェラーリの「ロッソ・コルサ」にペイントされており、インテリアもフェラーリっぽい「タンレザー」に。
なお、このクルマは1990年代後半に14台のみCSX1000スペックのコブラが生産された「コンティニュエーションシリーズ(継続生産モデル)。
そのうちの2台のみが「FAMエディション」仕様を持ち、この個体はそのうちの一台です。
搭載されるエンジンは427 FE 468 V8、出力は550馬力。
トランスミッションはTremec製TKO600(5速)マニュアルだと紹介されています。
そのほかの装備・機能としては4輪独立サスペンション、ラック&ピニオン形式のステアリング、15インチホイール、ステンレス製ロールバー等。
ボディはハンドビルト(職人叩き出し)のアルミ製。
シェルビー427コブラ CSX1010のインテリアはこうなっている
そしてこちらはシェルビー427コブラ CSX1010のインテリア。
まさにフェラーリっぽいカラーを持っていますね。
ステアリングホイールのセンターには「COBRA」の文字。
言うまでもなく「コブラ」は自動車史に名を残す一台ではありますが、ポール・ウォーカーの所有であったこと、そしてキャロル・シェルビーの「Ferrari's Ass is Mine」という意気込みがこもった一台ということもあり、コブラ史上でもかなり高い部類の落札価格を記録することになりそうです。
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