フォード・マスタングは2018年モデルとしてフェイスリフトを受けるとされていますが、そのスタイリングは現行モデルに比べて大きく変更される模様。
チョコチョコと情報が出てきているものの未だ2018年モデルマスタングの確定情報はなく、しかしフォードのデザイン・マネージャー、メルヴィン・ベタンコート氏によると「2018年モデルのマスタングは(スター・ウォーズの)ダース・ヴェーダーのマスクにインスパイアを受けている」とのこと。
これによると「フェイスリフトモデルについてはよりアグレッシブなデザインを与えたいと考えており、有名な悪役のマスクをデザインに取り入れた。具体的には新形状のフォグランプとエアスクープ、フロントエンドの形状だ」とのこと。
アメ車においては最近だとシボレー・カマロのデザインが先鋭化しており、かなりアグレッシブな形状に。
マスタングもその対抗上なのかより攻撃的にならざるを得なかったと思いますが、スターウォーズとコラボしていたのはフォードではなくシボレー(GM)というのがまた面白いところ(つまりフォードはスター・ウォーズと関係はないが、ライバル会社のGMは関係がある)。
自動車メーカーが「映画のキャラクター」をデザインイメージとして取り入れ、またそれを明言するのは比較的珍しいと思いますが、過去にはランボルギーニがウラカンのデザイン時にアイアンマンをモチーフの一つとして取り入れたことを公開。
相当な案を検討したことが理解できる、ランボルギーニ・ウラカンのデザインスケッチが公開に
スーパーヒーローが乗るならこんな車。スパイダーマンは488スパイダー
2018年モデルのフォード・マスタングに装着されるエンジンスタートボタンは「馬(マスタング)」の心臓と同じ速さで点滅する」とのこと。
これは車に乗り込んでエンジンをスタートさせるまでの間の点滅となり、なかなかに面白い演出ですね。
そのほかにもLEDヘッドライト、デジタルメーターなど新装備が追加されるようですが、僅かな変更ながらもオーナーの所有する満足感を高められるものだと思います。
なお馬の心臓は1分に30回脈打つとのことで、点灯/消灯も光の余韻を残しながら行われるため(これがリアルな雰囲気を出している)、オーナーさんにとってはまさに「自分の馬」のような気持ちになるのかもしれません。
これと似たものはすでにジャガーが取り入れており、ジャガーのエンジンスタート/ストップボタンは人の心臓と同じペースで(1分に72回)点灯と消灯を繰り返し、これがまたなんとも「車がまるで生きているかのように」感じさせるものとなっています。
やはり「ちょっとした」ことではありますが、こういった小さなことでも、ずいぶん車に対する思い入れが変わってくるのだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=r3xUihzguyQ
こちらがジャガーのスタート/ストップボタン。
フォード・マスタング2017年モデル(アメリカでは2018年モデル)のサウンドを収めた動画が登場。
これはオプションのアクティブ・バルブ・パフォーマンス・エキゾースト・システムを装着したもので、V8マスタングのサウンドをさらにアメリカンにするものです。
New Active Valve Performance Exhaust sounds sweet! #Mustang pic.twitter.com/yR4Wp0uuF6
— Dan Jones (@D4N_J0NE5) 2017年1月17日
なおフォードはすでに日本から撤退しているので新しいマスタングを購入するには並行輸入以外に方法がありませんが、本国ではマスタング・クーペに続いてマスタング・コンバーチブルも公開に。
クーペモデル同様に低くなったボンネット、新型ヘッドライト、幅広のグリル、新デザインのバンパーを持っていますが、「薄いヘッドライト」は現在アメリカを中心に流行の兆しを見せていると言って良いでしょう。
内装は12インチサイズのデジタルディスプレイとなりますが、これもクーペ同様ですね。
エンジンは2.3リッター・エコブースト、もしくは5リッターV8という極端な二種のみのラインアップとなっています(V6の選択肢がなくなった)。
V8エンジンは直噴化されていますが、なぜかフォードは今の所出力などスペックを公開しておらず、しかしこれらは追って情報の提供があると思われます。
サスペンションについてもマグネライドが用意されるなど一気に近代化された感はありますね。