| これで320万円とは「許容し難い」 |
さて、なにかと話題の中国。
今回はアメリカ在住のユーチューバーが通販にて中国からEVを購入するという勇敢さを見せるも、予想通り返り討ちにあうといった動画が公開されています。
最近は日本のアマゾンでも中国の業者が直接出品を行っており、「実際に届いた商品が画像とは異なる」といったトラブルが多発していると聞きますが、今回もそれに漏れない例となったわけですね。
予定ではスーパースポーツEVが届くはずだったが
まずこのユーチューバー、The Inja氏はアリババにて「Qiantu K50」が販売されているのを発見。
このQiantu K50は中国のメーカーによって設計され、アメリカのスタートアップが組み立てを行うエレクトリックスーパースポーツですが、380馬力、0-100km/h加速4.9秒というスペックを持っています(190馬力のモーターを2つ搭載)。
価格は125,000ドル(約1320万円)に設定されており、いったんはアメリカでも発売されたようですが、現在は販売が停止されているようですね(1台であったも売れたのかどうかは気になる)。
なお、本来届くはずだった車両はこんな感じ。
これがアリババにて31,000ドル(約330万円)というプライスタグにて販売されており、しかしQiantu K50という名称やエンブレムについては隠されていたようですね。
実際に届いたのは・・・・
そしてThe Inja氏は実際に届いたところからレビューを開始。
まずは自宅に運ばれた木製コンテナ。
この時点でサイズ感が「ちょっと小さい」という感じです。
早速開梱の儀を開始。
ちょっと開けるとなにやらピンクのクルマ。
嫌な予感がする・・・。
出てきたのはゴルフカートみたいなちっちゃいEV!
猛烈に漂う「コレジャナイ」感・・・。
ただしTne Inja氏はこの状況を楽しむだけの余裕を見せ、早速充電を開始。
中国から届いた電気自動車はこんな感じ
こちらがQiantu K50の代わりに届いた電気自動車の内装。
実際に乗ると狭い!
メーターまわりはこんな感じ。
超シンプルですね。
これで330万円というのはまさにボッタクリかもしれません。
インバーターやモーターは超簡単な取り付け方法。
バッテリーはリチウムイオンではなく、いわゆる「普通の」バッテリーです。
そして充電が完了し・・・。
いいざスタート。
とにかく狭そうですね。
そして意外なことに、ちゃんと走る模様。
ただしちょっとした補修も必要で、The Inja氏は自分で手直しすることに。
ターミナルはむき出しのようですが、雨が降ったらどうするんでしょうね。
当然返品を申し出るが
そしてThe Inja氏は「届いた商品と注文した商品とが違う」ということでクレームを入れ、何度かのやり取りの末に返金の約束を取り付けますが、条件は「アップした動画を削除すること」。
中国の業者は意図的に異なる商品を送りつけてきた可能性が高く(これで文句を言わない人がいるとでも思ったのか・・・)、かつ今後もそれを継続しようという意図なのかもしれません。
「買った製品が粗悪品だった」ならまだしも、今回の件については完全に悪意のある詐欺行為だと思われ、未だにこういった商売が横行していることには驚かされます。
それでは動画を見てみよう
そこで今回の一連の顛末を記録した動画ですが、まずは「届いた」編。
こちらは返金交渉編。
こちらはドライブ編。
なお、Jalopnikは中国から格安EV(10万円くらい)を購入してみた動画を公開。
The Inja氏とは異なって「注文通りのクルマ」が届き、むしろ購入価格(10万円くらい)に対して「あまりによくできすぎている・・・」というレビューとなっています。