
| このままゆくと、2-3年後の中国には「とんでもない車種数」が市場に出てくることになりそうだ |
どう考えても消え去ってゆくEVメーカーのほうが「生き残る」メーカーより多いように感じられる
さて、アップルが発売する自動車は「iCar」になるのではと言われていますが、このiCarは中国の自動車メーカー、チェリー(奇瑞汽車)が持つ商標なのだそう。
そして今回、その奇瑞汽車が実際にiCarを発表しており、そうなるとアップルはこの商標を使用できず、「アップルカー(AppleCar)」と名乗ることになるのかもしれません。
それはさておきですが、今回チェリーより発表されたのは「iCar GT」なるクルマで、奇瑞汽車が開催した大規模イベントによってその姿が公開されており、その内容を見てみましょう。
奇瑞汽車 iCar GTはこんなクルマ
このiCar GTは(中国のメーカーが発表するほかの新型車の例にもれず)ピュアエレクトリックカーですが、ロングノーズ、低く構えたクーペスタイル、大きなディヘドラルドアといった外観上の特徴を持ち、フロントバンパーサイド、そしてホイールには「T」をモチーフにしたLEDをライティングが仕込まれています(つまりホイールも光る)。

テールランプも「T」をモチーフとしているようですが、リアエンド中央には「i」型に発行するLEDエレメントも。

現時点ではそのスペックや価格については明かされておらず、しかしターゲットは若年層となり、価格帯は300~400万円くらいになるもよう。
参考までに、同イベントでは世界最大のバッテリーメーカーであるCATL社とのパートナーシップも発表され、ナトリウムイオン電池を市販車に使用する最初の自動車メーカーとなることについても言及されています。

iCar 03はこんなクルマ
そしてこちらはSUV版のiCar 03。
中国ではそのブランドを「スポーツカー専門」「オフローダー専門」といった感じに”車種で固定する”のではなく、そのコンセプトによってブランドを定義することが多く、よってコンセプトを同一にするブランドの中に「セダン」「スポーツカー」「SUV」といった異なるボディ形状のクルマがラインアップされることも珍しくないようです(というか、そのほうが多い)。

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ヘッドライトやフロント中央には「i」型発光グラフィック。

このiCar 03の全長は4,200ミリだとされ、つまりは(大きく見えるものの)かなりコンパクトな部類ということになり、ただし雰囲気的にはランドローバー・ディフェンダーにも似ています(このチェリーは多くのコピー車を発売してきたことでも知られており、吉利汽車やBYDのように独自性を模索している中国の自動車メーカーとはややスタンスが異なる)。

テールゲートには「iCar Allroad」の文字。

そしてこのiCarにはi-VAと呼ばれる洗練されたバーチャルアシスタント(中国ではこれがけっこう重視されるようだ)、豊富なスマートビークル機能、NFCロック解除、L2+対応のADASスイートといった機能も含まれます。

ちなみに発表会場はこういった大きなホールにて。
「派手な演出」も中国の新車発表会に欠かすことはできず、これによって投資家の注意を惹くという意図があるのかもしれません。

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参照:CarNewsChina