イメージはブルース・リー？吉利汽車が「カンフー・イエロー」のZeekr 007を公開、米国プレミアムサルーン市場へと参入

Image：Zeekr

｜　Zeekrは吉利汽車の展開するプレミアムブランドであり、ワールドワイドでの展開を狙っている　｜

現時点で価格は公表されていないが、非常に競争力のある存在になると目されている

さて、吉利汽車（Geely）傘下のプレミアムブランド、Zeekr（ジーカー）が高級セダン「007」を米国ラスベガスにて開催されているCESにて公開。

パワートレーンはもちろんピュアエレクトリック、出力は636馬力、航続距離は最大で870キロ（ただし甘めの評価がなされる中国での計測方法）だとされ、しかし現時点でその詳細はナゾに包まれたままとなっています。

ちなみにこの公式フォトに登場する個体に採用されるボディカラーは「カンフーイエロー」だそうで、おそらくはブルース・リーをイメージしたものと思われます（Zeekerはこの007を米国市場へと投入する計画を持っており、よって米国でも知名度の高いブルース・リーを引き合いに出すことは不思議ではない）。※Zeekrはニューヨーク証券取引所への上場も予定している

Zeekrは独自路線にて世界進出を図る

なお、Zeekrは上述の通り吉利汽車（Geely）の保有するサブブランドですが、世界進出を狙う、そしてプレミアムセグメントに位置。

その意味では同じ中国のBYDが展開するYangwang（ヤンワン）にも似ており、そして特定のセグメント専門ではなく「幅広いセグメントに進出している」ところもYangwang同様ですね。

Image：Zeekr

実際のところZeekrではコンパクトSUV（X）、ミニバン（009）、ハイパフォーマンスセダン（001）を発売しており、そして今回高級サルーンとしてこの007がお披露目されることとなっています。

そしてこのZeekr 007はおそらくYangwang U7のライバルとなりそうですが、Zeekr 007のデザイナーはベントレー出身、Yangwang U7のデザイナーはアウディ出身というのが興味深く、そしてプロポーション的にもちょっと似たところがあるもよう。

ただしZeekrは積極的に海外進出を狙い、一方のYangwangは中国市場を中心に展開するという差があるのもまた面白いところですね。

Image：BYD

Zeekr 007はこんなクルマ

上述の通り、まだZeekr 007については不明なところが多いのですが、わかっている範囲ではデュアルモーターを備える4WDバージョンがラインアップされること、そして吉利汽車の持つSEAアーキテクチャを使用すること、さらには800ボルトのリン酸鉄リチウム（LFP）高密度バッテリーが使用され15分の充電で約612キロの走行が可能なこと。

Image：Zeekr

外観だとフロントは「グリルレス」、そして細長いLEDライトを確認でき、リアもまた横方向に長いLEDランプを持っていて、全体的にはかなりスタイリッシュな部類に入るかと思います。

Image：Zeekr

このほか、フランスの世界的自動車サプライヤーであるヴァレオから供給されるカスタマイズ可能なデジタルパネル、サンディエゴに本拠を置く半導体メーカー、クアルコムのSnapdragon 8295チップを搭載した15.5インチのタッチスクリーンの採用も報じられており、欧米の自動車メーカーとは異なる「先端技術」にて勝負をかけることになるのかもしれません。

Image：Zeekr

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参照：Zeekr（X）