| 「空」「公共交通機関」への興味を示す自動車メーカーは多々あれど、今のところロボットに興味を示すのはヒュンダイをおいて他に無いようだ |
ヒュンダイはロボット産業を成長分野だと捉えている
さて、ヒュンダイはロボット研究開発企業、ボストン・ダイナミクスを買収していますが、新たにボストン・ダイナミクスをヒュンダイグループに迎え入れることで展開されるであろう「新次元」を表現する動画を公開。
この動画に登場するのはボストン・ダイナミクスがリリースしているロボット犬「スポット」、そしてBTS。
BTSはヒュンダイのブランドアンバサダーを努めており、これまでにもなんどかプロモーションへと登場していますね。
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思ったよりもスポットの動きは人間っぽかった
そこで今回公開された動画を紹介したいと思いますが、まずはスポットが登場し、段ボール箱と遭遇するところから始まります。
そしてダンボールをポンと突っつくと・・・。
中からヒュンダイ・ネッソのキッズカーが登場。
そこで(体ごと)首をかしげたりするのですが、その動きの人間っぽさ(何を考えているのかが伝わってくる)に驚かされます。
さらにスポットはネッソの後ろの倉庫に興味を示し、倉庫に向かいますが、そこでスポットを停めるのがコワモテのガードマン。
「待てい」という感じでスポットを制します。
そしてタブレットのカメラでスポットを読み取り、照合すると「ヒュンダイメンバーの一員」ということが判明するわけですね。
その後、スポットはBTSと共演
そしてスポットはめでたくIDカードを首につけてもらって倉庫の中に入りますが・・・。
そこはなんとBTSのプロモーションビデオ撮影現場。
BTSやん・・・!という感じで目(レンズ)を輝かせるスポット。
そこでBTSも「何アレ?」という感じでスポットを発見。
BTSのもとへと駆け寄るスポット。
そこでBTSとともにダンスを開始しますが、その動きのキレの良さも特筆モノ。
その後は別のシーンに切り替わって大量のスポットや人形ロボットが登場。
そして「新しいヒュンダイのはじまり」と続くわけですね。
ヒュンダイは「他の自動車メーカーとは異なるところ」を目指している
なお、ヒュンダイがボストン・ダイナミクスを買収したのは「ロボットは成長分野」だと捉えているため。
ヒュンダイはもともとロボットに強い興味を持っており、ボストン・ダイナミクス買収以前にも(向上での重労働従事者を対象に)強化外骨格を製作したことがあり、映画「月に囚われた男」では、ヒュンダイ製のロボットとして「ガーティ3000(GERTY 3000)」が登場しています。
その後は「歩くクルマ」としてエレベート・コンセプトを公開していますが、これは自動車が入ることができないような環境や場所へと分け入って人命救助など様々な支援活動を行なうことを想定したもの。
さらには「タイガー」なる変形ロボットカーも発表しており、これは地球外惑星での活動も想定しています。
加えてショールームには人に近いロボットも配備済み。
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現代自動車のエグゼクティブ・バイスプレジデント兼グローバル・チーフ・マーケティング・オフィサーであるトーマス・シェメラ氏によると「いつかは、より完全な人に近いロボットを作りたい」とのことで、このロボットは「介護士」「物流」など、人間にとってハードな環境にて働くことを想定しているそうですが、人に替わる労働力という点においては「レプリカント」と同様なのかもしれません。
そしてこういったロボット関連のニュースを見ていつも思い出すのがホンダの「アシモ」ですが、なぜホンダはもっと本腰を入れてアシモを育て、新たなビジネスとしなかったのかということを残念に思います。