| 会社自体は2006年から存続、開発に13年をかけたというが |
2019年に発売開始、納車待ち二年と言われるも、誰も納車を受けていないようだ
さて、これまでにも様々な自動車業界の「ウラ」を明るみに出してきたドーナツメディア。
今回はドバイのハイパーカー、「デヴェル・シックスティーン」について触れています。
このデヴェル・シックスティーンは2019年2月に発売されており、エンジンは12.3リッター+4ターボ、出力5,000馬力、0-100km/h加速1.6秒、最高速563km/h、価格1億8000万円というなにもかもが破格のクルマです。
デヴェル・シックスティーンはこんなクルマ
デヴェル・シックスティーン(Devel Sixteen)を販売している会社、その名もズバリ「デヴェル・モータース」は、ドバイ在住マジド/ラシド・ムハンマド・アル・アターリ兄弟によって2006年に創業された自動車メーカー。
そしてこの2人がこのクルマを作ろうと思ったのは「ドバイにはスーパーカーやハイパーカーが溢れかえっていて、それらとは異なり、そしてそれらを超えるクルマを作りたかった」から。
たしかにドバイにはゴロゴロとスーパーカーやハイパーカーが転がっているので、これらを超える刺激を持つクルマを作ろうと考えると、こういったデザインやスペックになるのかもしれません。
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最初にこのクルマが登場したのは2013年のドバイ・モーターショーで、このときは今とは異なる姿を持っています。
ただ、F-15戦闘機をモチーフにしたと言われるテールパイプ(もうパイプとは呼べないシロモノですが)は市販モデルにも引き継がれていますね。
参考までに、このときにデヴェルがアナウンスしたのは「デヴェル・シックスティーンで、すべての世界中の記録を破る」。
2006年の創業からプロトタイプを作るまでに7年を要し、その後発売までに6年がかかったという長大な計画ですが、ぼくからすると「よくその間、資金が尽きなかったな」という気も(地面からお金が湧いてくるタイプの人なのかもしれない)。
フロントから見るとプロトタイプはこんな感じ。
インテリアはかなり「ドバイっぽい」印象です。
その後デヴェルはさらに開発を続け、2017年あたりには、初期のプロトタイプとは全く異なるデザインを持つデヴェル・シックスティーンの最新プロトタイプを公開。
これと前後してエンジンも公開し、(このエンジンを積んでいるかどうかはわかりませんが)実際に走行できる車両も制作され、かのスーパーカーブロンディさんもドライブする様子を動画にて公開済みですね。※別途エンジンのみをベンチテストする動画も公開されている
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なお、車体構造はアルミのパイプを組み合わせたものだと報じられています。
サスアームはアルミ削り出し+ピロジョイント(乗り心地はかなり悪そうだ・・・)、そしてショックアブソーバーにはテンダースプリングつき。
果たしてそのスペックは実現できるのか
エンジン単体で5000馬力を発生することが可能だとしても、果たしてそれに耐えうるトランスミッション含むドライブトレーン、タイヤが存在するのかはちょっと疑問。
ブガッティ・シロンは1500馬力ですが、当初は「タイヤが耐えることができない」として最高速が制限されており、そこから状況は進歩したといえど、5000馬力に耐えうるタイヤが存在するとは思えないわけですね。
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ちなみにこちらは市販モデル。
随分スマートな外観へと生まれ変わっています。
そしてインテリアも一気に100年分くらい進化したという印象。
こんな感じでプロトタイプは何台か存在するものの、実際に購入した人、納車を受けた人はネット上にも存在せず(2019年に発売された際、受注が多く納車は二年待ちと発表されていた)、本当に納車されているのかはわからないのが実情。
そしていつもはズバっと言い切るドーナツメディアも端切れが悪く、「理論的には実現可能」「このプロジェクトのファンなので、デリバリーを心待ちにしている」と語るにとどまっています。
ただしデヴェルは他にもクルマを販売していた
なお、デヴェルが「詐欺師」かというとそうではなく、シックスティーンのほかにも「シックスティ(60)」なるオフローダーも販売している、とされています。
こちらもいくつかの動画が公開されており、警察車両としても使用されているので、実際に納車がなされているようでもありますね(6.7リッターV8ディーゼルターボエンジンを搭載し、720馬力を発生する6輪駆動車)。
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デヴェル・シックスティーンについてドーナツメディアが語る動画はこちら
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参照:Donut Media