
| 傍から見ると、どう考えてもボクには過大評価としか思えない |
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加えて「リマックができること」はほかの自動車メーカーでもできるようになってきている
さて、リマックがついに「C_Two」の市販モデルを公開すると発表し、6/1にはその姿と正式名称を公開するとアナウンス。
今回は約40秒からなるティーザー動画を公開していますが、リマックによると「より過激なパフォーマンス、正式名称、夢中になれる機能、並外れた技術、卓越したエンジニアリングを備えた最終形態」をお見せできるだろう、とのこと。
リマックC_Twoのプロトタイプは3年前に公開
なお、リマックC_Twoのプロトタイプは3年前のジュネーブ・モーターショーにて公開されており、その際のスペックは「1,888馬力、0-100km/h加速1.85秒、最高速度412km/h、一回の充電あたり航続可能距離は650km(NDEC)」。※1.85秒という微妙な数字は、直前に発表されたテスラ”新”ロードスターの1.9秒を意識したものだと思われる
もちろん当時でも「しばらくあとになる発売」を見越し、その間の技術革新を織り込んでスペックを”サバ読み”していたのだとは思われますが、実際にこの間には様々な技術的進歩があって、今回発表されることになる市販モデルは当初コンセプトモデルの数値を大きく超えることになるかもしれません。

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リマックとはなんぞや
リマックは2009年にメイト・リマック氏によって創業されたクロアチアの自動車メーカーで、当時20代だったメイト・リマック氏はなんらバックボーンや同業種での経験を持たなかったため、また電動化に対する世間一般の認識も高くはなく、創業当時は誰も同氏のビジョンを理解しようとせずに「狂人扱い」されたとも語っています。
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しかしその後に「1,224馬力の」コンセプト・ワンを発売するにあたり世間の評価は一変し、株価は大きく上昇して各社からの研究開発依頼が舞い込んだり、投資家からの資金注入が相次ぐことに。
ただ、このコンセプト・ワンはわずか生産10台にとどまり、うち2台は競技用(ロードカーのうちの1台は、リチャード・ハモンドによってドライブされるも事故によって廃車となる)。

それでもリマックの評価は非常に高く、ポルシェが出資を行い、さらにその後出資比率を引き上げていることからもその”価値”がわかります。
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加えて、ポルシェ属するフォルクスワーゲンはリマックとの関連性をより強くしたいという意向を見せており、さらにはヒュンダイやピニンファリーナともパートナーシップ契約を結んでいて、つまりリマックは自動車業界において”最も重要な企業の一つ”になったということですね。
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リマックの評価は正当?過大?
つまりは創業したばかりの、10台しかクルマを作っていない会社の企業価値が何百億円にも達してしまったわけですが、正直これは「過大評価」なんじゃないかと思うことも。
加えて、当時は「リマックしか実現できなかった」ようなハイパワーEVについても、テスラやロータス、そのほかの自動車メーカーでも実現できる可能性が高まっており、その優位性を失いつつあるんじゃないかと考えることもありますが、実際のところリマックの評価が正当なのか、それとも過大評価なのかについて、C_Twoの市販モデルがデリバリーされはじめたのちに判明するのかもしれません。
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