クルマ好きには耐えられない仕事だが、安全性のためには避けて通れない
ケーニグセグが車両開発段階における「破壊テスト」を行う様子を公開。
これは北米市場に導入する際に行われるIIHS、欧州のユーロNCAPといった公的なものではなく、ケーニグセグが自主的に行う耐久テストの一部のようですね。
これを対外的に公開する意図としては「ケーニグセグのクルマはこれだけ安全」というアピールだと思われるものの、その内容はあまりにエクストリーム。
たとえば上の画像は意図的にスピードバンプの上を高い速度で乗り越えてジャンプする様子。
バンプに乗り上げた際の衝撃や、ジャンプして着地したときの衝撃など、相当にクルマに負担がかかっているのは想像に難くないところ。
クルマを傷めて傷めて痛めつける
そしてこちらは段差に突っ込むテスト。
これも高い速度で行い、一旦段差に落としてからそのまま速度に任せて乗り越えるという過酷な内容となっています。
このほか「脱輪」など、様々な環境を想定して試験を行う様子も。
さらには高価なカーボン製ボディにも容赦なく圧力をかけてメリメリと潰します。
あらゆる角度からプレッシャー。
ハンマーでガンガンぶったたくテスト。
かなりカーボン製のボディは頑丈であり、簡単に壊れそうにないものの、思わず「やめてー!」と叫びそうに。
こちらはクルマの裏側をハンマーで叩いて強度を確認するテスト。
ケーニグセグ内部で行われているものだと思われ、もちろんケーニグセグを愛する人たちがこのテストを行っているということになりますが、本人たちにとっても非常に辛い仕事だと思われます。
ただ、こういったテストを行わず世にクルマを送り出すことはできず、それで何か問題が起きれば乗員の生命はもちろん、ブランドイメージまで危険にさらすことに。
それを防ぐためには「壊れるまで」テストを行い、安全を担保してゆくしかないということになりますが、クルマの開発とはほんとうに色々な業務が含まれるものですね。
なお、ケーニグセグは以前にもクラッシュテストの様子を公開。
アメリカ市場にて販売するにはこういったクラッシュテストをパスする必要があり、これは少量生産車にとってひとつの「壁」だと言われます(日産がR32/R33/R34を北米で正規販売しなかったのも、このクラッシュテストのコストを嫌ったことが一員にあると言われる)。
なお、ポルシェも開発時に相当に厳しいテストを行うことで知られ、その中でも「もっともタフなテストTOP5」を公開していますね。
それでは動画を見てみよう
こちらが1台2億5000万円のハイパーカーを「破壊するために破壊する」動画、「How To Crash Test A $2 Million Koenigsegg Hypercar」。
VIA:APEX ONE