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【動画】ケーニグセグ・ジェメラは「ミッドエンジン・フロントドライブ」!エンジンは後ろにあるのに後輪を駆動するのは電気モーター

2020/03/17

| ただしそれにはちゃんとした理由があった |

さて、先日オンラインにて公開されて大きな話題を呼んだケーニグセグ・ジェメラ。
これは1,700馬力という途方も無い出力を持ちながらも4人乗りというハイパーツアラーです。
意外や「家族揃ってハイパーカーで出かけたい」という需要も多かったようで、新たな潜在ニーズを引き出した一台だと言えそうですね。

今回は、おなじみスーパーカーブロンディさんがジェメラのレビューを動画にて公開しており、そのディティールを見てみたいと思います。

ケーニグセグ・ジェメイラはこんなクルマ

動画はケーニグセグ本社にて収録されたようで、同じロケーションにて複数ユーチューバーがレビューをアップ。
この動画では、まずジェメラが走行してやってくるところから収められていますが、やはり驚かされるのはこの巨大なドア。
ほかのケーニグセグ同様、電動にて開閉が可能となっています。

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ドアを開くと、フロントシートをずらさずとも後部座席に腰掛けることが可能なだけのスペースが出現。
「ファミリーカー」だけあって、サイドシルは(ケーニグセグにしては)低く抑えられているようですね。

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フロントシートはとくに下げずとも足元は余裕。
これはおそらく「ミドシップ」レイアウトに起因し、フロントバルクヘッドを前方へと押しやることが出来たためだと思われます。

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さらにフロント周りをすっきりさせているのは、物理的なスイッチを極力廃したインターフェース。
これによってダッシュボードやセンターコンソールが「すっきり」することに。

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メーターはダッシュボードから切り離されてステアリングホイール上に。
これは「ジェスコ」と同じデバイスとなりますが、ステアリングホイールを切ったとしても、常にメーター表示が「上を向く」ように設計されています。

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スポーク部にはタッチ式のスイッチも。

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そして後部座席もけっこう広々。
ミドシップなのでさらにこの後ろにエンジンがあるわけですが、エンジンそのものは3気筒とかなり小さく、これによって広大な室内を確保できたと考えられそう。
もちろん、この3気筒エンジンはエレクトリックモーターと組み合わせることを前提に設計されたものだと思われますが、トータルでのパッケージングはまさに絶妙ですね。

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最近のクルマらしく、カップホルダーは後席の定員2名に対して「4つ」。

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Cピラー内側には、クルマに閉じ込められた際に脱出するための「ウインドウ粉砕用ハンマー」。
こういった細かいところまで配慮がなされているのは驚くべき部分です。

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リアウインドウはかなり小さく、後方視界は優れないようですが、おそらくは「カメラ」にて後方の状況を捉え、室内に映し出せるものと思われます(ドアミラーの代わりとしてもサイドカメラを備えている)。

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フロント、リアフードも電動にて開閉可能。
フロントフード内のスペースは「最小」で、専用スーツケースがギリで一個収まるくらい。

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リアトランクにはスーツケースが3つ収納可能。

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けっこう深く、かなり大きなサイズのスーツケースが入るようです。
フロントからリアまで、まさに一分の隙もないレイアウトを持っていることがわかりますね。

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こちらはエンジンルーム。
相当にエンジンがコンパクトであることがわかります。
エクゾーストシステムはおなじみアクラポヴィッチ。

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ホイールはフルカーボン。
これはケーニグセグが外注に出さず、自社にて製造するものです。

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ケーニグセグ・ジェメイラはこんなパッケージングを持っている

ケーニグセグ・ジェメラに積まれるエンジンは上述のように3気筒。
排気量は2リッターですが、これをターボで加給することによって600馬力を発生します(もちろんエンジンは”ハイブリッド専用”の出力特性を持つようにチューニングされていると思われる)。

面白いのは、このエンジンはリアに積まれるのに、リアタイヤではなくフロントタイヤを駆動する、ということ。
エンジンが発生する駆動力は、クランクシャフトに取り付けられたモーターとともにフロントのダイレクトドライブ(無段変速トランスミッション)へと送られ、そこから前輪を駆動します。

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じゃあ後輪はどうなってんの?という感じですが、後輪を駆動するのはエンジン脇の左右に取り付けられたエレクトリックモーター。
一見すると無駄な作りのように見えますが、こうすることで車体後部にトランスミッションやデフ、ドライブシャフトを収める必要がなくなり、そのぶんエンジンの搭載自由度が増したのだと思われます。※モーターは合計3つ、あわせて1100馬力を発生する

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こうやって見ると、クルマを分解する要素をいったん完全に分解し、4人が余裕で乗れるよう、そして4人分のスーツケースを収めることができるということを前提に、必要なコンポーネントをパズルのように複雑に組み合わせたことがわかります。
まさにケーニグセグ創立者、クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏は魔術師というか鬼才というか、とんでもない人物である、ということですね。

ケーニグセグ・ジェメイラは数々のユーチューバーが動画を公開

そして上述の通り、多くのユーチューバーがジェメラのレビュー動画を公開中。

まずこちらはトップギア。

そしてShmee150氏。

こちらは構造を解説した動画。

VIA: Supercar Blondie, Top Gear, Shmee150, FastCarCommunity

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