アメリカにて、BMW i3が危険として訴えられることに。
内容によると「乗員満載やきつい上り坂など負荷がかかっている状態で」レンジエクステンダーを起動させるとパワーが突如失われることがあり危険、というものです。
訴えを起こしたのは個人であり調査機関等ではなく、現状ではBMWのコメントも得られていないので詳細は不明。
続報があれば改めてお知らせしたいと思います。
なお問題があったとしてもこれはプログラムで改善できそうではありますね(ぼくもレンジエクステンダーついては奇妙な動きを体験したことが一度だけある)。
先日BMW i3に関し、北米にて「レンジエクステンダー装着車について、エンジン作動時に急にパワーが失われる」という訴訟が発生したとお伝えしましたがその続報。
訴訟自体は進展がないものの、アメリカで最初にi3レンジエクステンダーの納車を受けたTom Moloughney氏によると、「こういった訴訟はディーラーの教育レベル向上で防げるはずだ」とのこと。
加えて「レンジエクステンダーはバイク用の小さなエンジンであり、高負荷時の走行を賄うだけの電力を発生させることができず、それをディーラーはしっかりとユーザーに伝えるべき」と語っており、つまりは今回の訴訟について、ユーザーの認識の問題とそれを認識させることができなかったディーラーの問題としているようですね。
i3には二種類あり、ひとつは発電機を持たない「BEV」。
もうひとつは発電機「レンジエクステンダー」を持つ「REX」。
今回の問題はこのREXに限りますが、この発言の内容だと「ユーザーが”バッテリーの残量が無い場合”や”極端に負荷のかかる状況”においてレンジエクステンダーの発電する電力のみで走行できると過信した結果」とも思われます。※訴訟の内容とも一致する
i3(REX)においてはバッテリー残量が5%を切ると強制的にレンジエクステンダーが発現しますが、低負荷時(平坦な道、一人乗車)でも高速道路の制限を超えるスピードで走行した場合、発電が追いつきません。
よって高負荷時、バッテリーの残量が少ない時、長時間のそういった環境での走行(発電が追いつかず、バッテリーが残っていてもいずれはバッテリーが消耗。アメリカの環境だとありうる)だと訴訟の内容にあるように「急にパワーが失われる(=バッテリー残量が無くなる)」ことは十分に考えられますね。
事実は不明ですが、上記のとおりだとすると「いかにもアメリカらしい」訴訟と言えるかもしれません。